事件は学園ドラマの撮影現場で起こった。西内がトイレから戻り、出演者やスタッフが大勢いる部屋のドアを開けると、その場にいた約30人の視線が彼女の下半身に集まったという。その異様な雰囲気を感じ取った西内は視線を自分の足元へ向けると、ようやくスカートを履いていない状況を理解した。どうやらトイレを出た際にフックがうまくかかっておらず、スカートがずり落ちたことに気がついていなかったとのこと。
現場には男性も多くいたということで、このエピソードの衝撃度は強く、西内まりやのパンツ丸出し事件は芸能史に深く刻まれることとなった。だがこの事件にこそ彼女を落とすヒントがある。
ドジっ子である西内まりやは、またいつスカートを履き忘れて現場に現れるかわからない。なのでプロジェクションマッピングの技術を使って、彼女の下着にCGを投影し守ってあげるところから始めよう。プロジェクションマッピングとは、プロジェクターを用いて、様々な立体物の面をスクリーンとして投影する技法である。最近ではファッションショーをはじめ、ディズニーランドや東京駅などのイベントでも使用されているため世間での認知度も高まってきている。
この作戦を実行するためにはまず撮影現場に忍び込まなければならないが、現場というのは、様々な業界の関係者が集まるため、その場にいる人間を全員把握している者は少ない。さらに撮影機材も溢れているので、堂々とプロジェクションマッピングの機材を持ち込み、すました顔でセッティングを行っていれば怪しまれることはないだろう。
あとは西内まりやがパンツ丸出しで登場するのをじっと待つべし。彼女が下着姿のまま、現れたら機械のスイッチをオン! すると西内まりやの下半身に映し出される色とりどりの鮮やかなグラデーションがパンティ全体を包み込む。その情景は、お洒落なショートパンツにしか見えず、まさか彼女がパンツ丸出し状態だとは誰も気がつかない状況を作りだせるはずだ。
ここまでこれば次は、こっそり西内に近づいて「パンツ丸出しになってるよ。でもパンティにプロジェクションマッピングしといたからね!」と耳元で囁いてあげればいい。丸出しとなったパンティをプロジェクションマッピングで隠してくれる、そんな男の優しさに惚れない女はいない。
ただ唯一の問題は彼女が、プロジェクションマッピングに適したパンティを履いてきてくれるかどうかである。光沢のありすぎるメタリックな下着では映し出した際にカモフラージュするのが困難となる。投影するのに一番なのはやはり純白。つまり西内まりやを落とすためにも、彼女が純白パンティを履いてくれるよう日々、我々は神に祈り続けるしかないのだ…。
(文・柴田慕伊)