そんな彼女は映画『愛のむきだし』出演以降、飛ぶ鳥を落とす勢いでメジャーにまで上り詰めたわけだが、その道のりは平坦ではなかった。満島が一員として活躍したアイドルグループ『Folder5』活動休止後、今では考えられないが、多数のオーディションに挑戦するも、ことごとく落とされる事態となり自信喪失。一時は地元の沖縄に帰ろうかと思うほどに追い詰められていたという。
だがそんな彼女を『ウルトラマンマックス』のエリー役に抜擢するなどして一目置いていたのが、平成ガメラシリーズなどを撮った金子修介監督である。満島ならイケル! と踏んだ監督は続く実写版『デスノート』のヒロイン・弥海砂役のオーディションに満島ひかりを連れて行った。しかし事態はスムーズには進まない。戸田恵梨香の出現である。小悪魔的な魅力を放つ彼女にすっかり心を奪われてしまった金子監督は、満島をさし置いて、ヒロインに戸田を起用。なんとしてもその役が欲しかった満島ひかりは帰り道、「私、ダメですよね…。ああ!! 世界が変わってしまえばいい!!」と絶望と世界の変革への願望を空に叫んだのは有名な話である。だがその後も女優の道を諦めることなく、自ら道を切り開いていったのは周知の通り。
満島ひかりといえば、駅前の喫煙所でひとりタバコを吸っていたり、喫茶店でお茶を飲んだりと、単独行動が多く目撃されている。そんな“おひとりさま”である彼女を落とすならば、「あちらのお客さまからです」作戦が一番。
街で好きな芸能人をみかけても、プライベートの時間を邪魔したら悪いと考えて、話かけられないという人も多いのではないだろうか。そんな時はさりげなく奢ってしまおう。よく映画などで「あちらのお客様からです」と、バーなどで意中の女性にお酒を奢るシーンが出てくるが、この方法、別にお洒落な場所でやる必要なんてないのだ。
例えば満島ひかりが牛丼屋で食事しているのを見かけたら、彼女にばれないよう店員を呼び出し、「これを、あの女性に」とオーダーする。すると店員は、満島ひかりの元へ行き、「おしんこ。あちらのお客様からです!」と言ってくれる。そこで顔をこちらに向けた彼女に“ニカッ!”と笑う。これだけでOK。
また、この方法はひとりカラオケをしている相手にも使える。満島ひかりの入ったカラオケの部屋番号だけを調べ、あとはその部屋に注文。店員に「からあげ。あちらのお客様からです!」と渡してもらう。部屋へ勝手に入っていくのはさすがに不信がられるので、小窓から覗いて、満島がこちらを見たタイミングで、ここでも“ニカッ!”と笑えば問題ない。
直接、芸能人に話しかけると迷惑なので、このように少し離れた距離からの注文アプローチが重要。そうすれば親切な人! とやがて向こうから近づいてきてくれるのは言うまでもない。ファンが芸能人に食べ物を直接渡すのは安全面を考えて、NGが基本だが、お店を通せば自然に食べ物をプレゼントでき、そこから恋に発展するのである。ぜひ試してみよう。
(文・柴田慕伊)