まずはオカルト界での世代交代である。23日から24日にかけてweb TVのStickam(スティッカム)にて『山口敏太郎祭り3』が生放送されたが、視聴ページ閲覧数は、1万3千123アクセスを記録した。一方、ニコニコ動画と『ムー』編集部が先日放送した『UFOサミット』は1万2千アクセスしか出せず、山口氏とStickamサイドに凱歌があがった。三上丈晴編集長・並木伸一郎氏・飛鳥昭雄氏というムーのトップ3が束になっても、山口氏に勝てなかった意味は大きい。紙媒体のオカルト時代から、ネットで育ったオカルト作家・山口敏太郎時代への移行を感じざるえない。今後、各メディアがオカルトを扱う際の、見直しのきっかけになる可能性がありうる。
またもう一点は、地方と東京を繋いだ二元中継である。ライブが行われている阿佐ヶ谷ロフトAの場内の様子は、Stickamによって生中継され、同時に地方在住の出演者が自らUstreamにアクセスし、そのUstreamの画面を阿佐ヶ谷ロフトAのモニターに繋ぎ、それを場内の出演者や観客が見守るという形でイベントが進行した。これまで、 地方からの中継という試みはテレビ局クラスの企業しか出来なかったが、工夫次第で地方在住のまま東京のイベント会場に参加できるようになったわけだ。
(株)山口敏太郎タートルカンパニーの広報担当はこう語る。
「パソコンを二基持ち込んで、一基でStickamを生中継し、もう一基で京都のお寺からのUstream中継の画像を、ロフト場内のモニターに流しました。場内の出演者が京都の中継先に呼びかける絵は新鮮でしたね。喋りがズレるのはご愛嬌ですが、まずはトライアルすることに意味があったと思います。ウチのようなお金のないベンチャー企業でも工夫次第で、地方との二元中継ができるというのは勇気が沸きましたね。Stickamをメイン、Ustreamをサブに使ったのは、集客力はStickamが一番あるからです」
今後、web TV業界も各サービスの併用、使い分けが必要になってくるであろう。
(リアルライブ編集部)