◇今週のこの1枚◇ベック「MELLOW GOLD」(1994/Geffen Records.Inc)
インディーズ・シーンで脚光を浴び、レコード会社の争奪戦の末、メジャー・シーンに躍り出た第一弾アルバムです。
この当時覚えているのがサウンドがともかくかっこよかった。ブレイクビーツなど多用のリズムパターンを駆使し、歪んで低音の効いたベースにアコースティックギターがいい味をだしています。いきなり名曲「Loser」で始まるのもいい。身体の力が抜けきった空気に、ダークにサイケデリック感を交えながら、ジャンルレスな音楽が続きます。まっ、変態ですね(笑)。音で遊んでいるうちに曲ができちゃったって感じでしょうか。
子供の頃からヒップホップやラテンなど多種多様の音楽に接し、母親が属するアートシーンに影響を受けながら育ち、カシオの電卓の電子音で作曲をしてたらしいです。高校を中退してヨーロッパで演奏しながら自身の音楽を発展させ、北欧に住んでる祖父の前衛芸術にも興味を持ちました。
昔、新宿厚生年金会館でベックのライブを見たのですが、結構ポップス、ダンス路線だったので、実験的でアバンギャルドなものも見てみたいですね。
■ライブ日程はこちら http://npn.co.jp/newsrelease/detail/6008315/