太宰治生誕100年にちなんで作られた青春映画。太平洋戦争直後、サナトリウムに入所した結核を患う少年ひばり(染谷将太)は、そこで風変わりな日々を送ることになる。美人看護婦の竹さん(川上未映子)や小悪魔的なマア坊(仲里依紗)、そして友人のつくし(窪塚洋介)を観察しながら生きる気力を取り戻してゆく…。「パンドラの匣」とは、禁断の箱を開けてしまったために世界中にあらゆる不幸をまき散らかしてしまったが、その底に希望が残っていた、というギリシャ神話から。
「ワイルド・スピードMAX」(TOHOシネマズ日劇ほか、公開中)
愛する女性を殺された男ドミニク(ヴィン・ディーゼル) と、FBI潜入捜査官ブライアン(ポール・ウォーカー)は、かつてのスピードレース仲間。ずば抜けたドライビング・エクスパートの2人は、その腕を生かし、それぞれ目的は違うが、組織のある人物を見つけるために危険なレースに挑戦する。町中、砂漠、山道、トンネルとハイ・スピードで駆け抜けるカー・アクションは手に汗にぎる大迫力。敵に迫るための男の友情、レースにつきもののセクシーな女性たち、70年代のクライスラー、シボレーから最新のポルシェ・ケイマンなど見所満載だ。
「ファイティング・シェフ〜美食オリンピックへの道」(TOHOシネマズ シャンテ、公開中)
世界に飢餓が広がる中で、幸せな日本は相変わらずの美食ブーム。テレビを見れば、どこかで必ずグルメ番組。これでいいのか? いいんだもんね。今日もバッチリ飲み食いするゾ! そんな諸君に格好の映画登場。2年に1度開催されるランスでの料理のオリンピック「ボキューズ・ドール」。勝てばミシュランの三ツ星も夢でない。入賞でも星一ツは確実。勝利を目指して世界一に挑戦する若手シェフたちが、限られた食材と制限時間内で、未来とプライドをかけるドキュメンタリー。でも、美食家たちと、それを作る人々にも苦悩と苦労と、必死に生きる姿はあるのだ。