「足あと機能」とはmixi内に実装されている、自分のページを誰が見に来たか、また誰のページを見に行ったかというのがリアルタイムに分かるシステムのこと。mixi運営側は2011年06月13日(月) のお知らせとして「本日、6月6日(月)に事前お知らせいたしました『足あと』の機能改修を実施したことを、お知らせいたします。自分のホームでよりわかりやすく簡単に、訪れた友人や同級生などを確認いただけます。また、1週間分の訪問者をまとめて表示することで足あとがより気軽な存在になるようにいたしました」とアナウンスしている。しかし一部ユーザーからは反発の声が湧き起こり、「mixi 足あと機能改悪反対!」コミュニティは6日の立ち上げからわずか9日で参加者が20万人を超えた。それほどユーザーには受け入れられなかったのだろう。
「mixi 足あと機能改悪反対!」コミュニティが挙げる変更の欠点は以下のようなものだ(以下、同コミュより引用)。
「リアルタイムでない訪問履歴では意味がない」
コミュニケーションにはタイミングとスピードが重要。1週間ものタイムラグを置いて、訪問者の履歴をお知らせしてもらっても意味がない。
「すべての足あとが表示されないのはセキュリティ上不安」
新しい『先週の訪問者』では、「友人」「友人の友人」「mixi同級生」「同僚ネットワーク」 しか表示されない。これでは、何らかの悪意を持つ誰かが「ログイン時間のチェック」を繰り返すなどのストーカー行為を繰り返していても対処ができくなる。また、誰が日記を読みにきたかもわからない。
「足あとからの交流がなくなる」
見に来てくれた人がわかるからこそ、日記を書くモチベーションもあがるというもの。また、「『足あと』を見てお礼に“訪問返し”をする」という交流もできなくなってしまう。
実際に使っているユーザーである筆者にも同意する部分は多い。自分の日記を載せたあと、しばらくして誰が読みにきたのかな? と足あとを見ることはよくあったし、他人の日記にコメントを残さなくても「足あと」だけで、マイミク間では「読んだよ!」という、つながりの表明にもなっていた。これが週1回のお知らせとなっては寂しい気持ちにもなるというものだ。
twitterやfacebookの人気に押され、ひところの勢いはなくなってしまったといわれるmixi。それでも、日本を代表する老舗SNSであることに変わりはない。今回の機能変更はユーザーサイドに立ったものだったのか? それともシステムの負担軽減を狙ったものだったのか? どちらにしてもユーザーにそっぽを向かれては元も子もないが。