同大会では、アメリカAEWからケニー・オメガが5年ぶりにDDTマットに“凱旋”。DDTグループの全ブランド(DDT、東京女子プロレス、プロレスリングBASARA、ガンバレ☆プロレス)の選手が勢ぞろいするとあって、前売り券は順調に売れているという。
本編のオープニングマッチではDDTの“大社長”高木三四郎とBASARA代表の木高イサミが対戦するが、この試合は「プラケース100個マッチ」として行われることになった。用意された100個のプラケースを試合で使うことができる。これにはデスマッチに慣れているイサミも「100個も使うんですか?」と思わず高木に聞き直していた。
イサミ率いるBASARAは年内をもってDDTグループから完全独立することが発表されている。高木は独立まで全面的に協力していくと話していたが、今回は闘う立場。「高木三四郎流の大人げなさを見せつけたい」と語った。一方のイサミは「独立する前にボコボコにすることで、感謝の気持ちだというのを見せたい」と恩返を誓っている。高木は「清い交流戦」と強調したが、イサミは「対抗戦だと思ってる」と団体を背負う思いを口にした。オープニングから両国が盛り上がるのは間違いない。
メインイベントではKO-D無差別級王者の竹下幸之介とDDT EXTREME級王者のHARASHIMAが対決。ダブルタイトルマッチとして行われる。HARASHIMAにとっては2年前のさいたまスーパーアリーナ大会で竹下に敗れ明け渡したKO-D無差別級王座に返り咲くチャンス。竹下に渡った“時代”のバトンを取り戻す機会でもある。
竹下戦について語るHARASHIMAに対して、竹下は他のカードを意識したコメントを連発。HARASHIMAが「竹下は何と闘っているんだろうか?」と問うと、竹下は「世間かもしれない。プロレスの可能性を見せることが僕の夢」とかわした。「会場のお客さんを喜ばせたい」というHARASHIMAの先を行く言葉を口にした竹下の表情からは、覚悟を感じさせた。2年間の間に進化した竹下をHARASHIMAは止められるのか?「僕には夢があるので、負けません!」と言い切った竹下の壁は想像以上に高い。
(どら増田)