A-YOSEで、ネタの持ち時間が3分の「3分組」から5分の「5分さん」に昇格したのは、ヴェートーベン、珈琲ブレイクン、とりゅふの3組。正統派のしゃべくり漫才師であるヴェートーベンが久しぶりにトップに返り咲き、優勝賞品である韓国料理TEJITOKYO西新宿店・豪華お食事券1万円分(http://www.teji-tokyo.com/)を手に入れた。
終演後には、ダウンタウン・浜田雅功のものまねが激似のふじきイェイ!イェイ!をキャッチ。気になる“本家”との関係を聞いた。
−−そもそも、浜田さんのものまねをするきっかけは?
「茨城県の土浦ってところのショーパブで、MCの仕事をやってたとき、酔っぱらいの客から、『おめぇは浜ちゃんに似てるから、浜ちゃんをやったらどうだ』って言われたんです。最初、『釣りバカ日誌』と思ったんですけど、楽屋に帰って芸人に聞いたら、『ダウンタウンの浜田さんじゃねぇ?』と。で、かつらを借りて、2部で浜田さんの口調で『なんでやねん!』ってやったら、ドォ〜ンとウケて。そっからです」
−−当時は、バイトをするピン芸人というポジションで?
「はい。その前の10年は、ヴィジュアル系ロックのボーカルをやってたんですけど、まったくダメで。30歳になると、滋賀の田舎に帰るか、東京でこのままやっていくか、悩むわけです。途方に暮れてたときに、先輩に誘われたカラオケパブでジェームス・ブラウンのものまねをやったらウケて、そのあと、“ものまね芸人の精鋭”の新宿の(ものまねショーレストラン そっくり館)キサラのオーディションを受けたんですね。受かって、コージー富田さんの事務所の所属になりつつ、土浦には毎日出てました。ただ、ネタはジェームス・ブラウン、タイガー・ウッズ、田原俊彦だけ。この3つの使いまわし(笑)」
−−浜田さんのものまねで2008年に『あらびき団』(TBS系・終了)に出演して、東野幸治さん、藤井隆さんを大爆笑させたのは、そのあと?
「はい。そのあと、事務所が倒産してフリーになったとき、「あらびき団員募集」をテレビで見て、応募したら、すぐに連絡があって、1回目を撮ったんです。それが好評で、すぐに2回目の声がかかったんですけど、そのとき、スタジオの空気が前回と違った。『今日は吹っ切ってやってください』ってスタッフさんから言われて、カメラもすごく熱心に撮られて。で、後日、オンエアを観たら、僕がオラ〜! ってやってるVTRを、ほんものの浜田さんが見て、『ええ根性しとんな…』と(笑)。家で正座しながら観てて、これはエラいことになったと思いました」
−−今後はどのような方向に進みたいと思っていますか?
「浜田さんはきっかけになりまして、それはそれで大切にしていきますけど、芸人なんで、新しいものをつくっていかないと。今は試行錯誤して、ものまねを増やしてます。ネタで♪ふじきイェイ!イェイ!♪って歌う、あれは推していきたいなっていう。普通の曲なんで、フルコーラスだと3分はあるんですけど、7月28日(土)には新宿ネイキッドロフトで単独イベントをやるんで、そういうところでは見せていきたい」
−−ちなみに、最近のイチオシものまねは?
「グッチ祐三さんとか、B'zで魚のオリジナルソングを歌うとか。顔が似てるんで、インスタントジョンソンのゆうぞうさんもやってますよ、『おつかれちゃ〜ん』って。どれが当たるかわかんないんで、いろいろ試していきたいですけど、基本的に、“ふじきイェイ!イェイ!”を広めていきたい。これには、ポイジティブな意味があるんで」
(インタビュー・伊藤雅奈子)
【今月のトップ】
B-YOSE
第1位:プラスワン
第2位:反抗期フレイバー
第3位:ハウスダストン
A-YOSE
第1位:ヴェートーベン
第2位:珈琲ブレイクン
第3位:とりゅふ
【次回のオスカープロお笑いライブ】
日時:2012年7月20日(金)
場所:関交協ハーモニックホール
住所:東京都新宿区西新宿7-21-20関交協ビル
開場:18:00
開演:18:15 *A-YOSEは19:30から
チケット:前売り1300円、当日1500円(A-YOSE・B-YOSE通し)