A-toys/回天堂から『キャプテンウルトラ』のシュピーゲル号が発売されることが発表されたのだ。『キャプテンウルトラ』は、『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』の間に放送されたいわば中継ぎ番組。円谷プロが制作でないこともあって、両作品と比較するとマイナーな感も払拭できない(ウルトラマンシリーズがあまりにもメジャー過ぎるということなのであろうが)。
しかしこの番組、あなどるなかれ、宇宙時代を予感して宇宙ステーションを本部に、外宇宙で起こる事件に対処するキャプテンウルトラが主人公。怪獣も登場するのだが、巨大ヒーローは登場せず、このシュピーゲル号で戦うのだ。制作会社の東映もやはり円谷作品を意識したのか、その戦いはスピーディでアクション満載だ。
そしてこの三機合体という荒技、後番組に多大な影響を与えることになった、それは『ウルトラセブン』に登場するウルトラホーク1号である。このウルトラホーク、最初は三機に分離する予定はなかった…とも言われている。シュピーゲル号の活躍を見て、これは頑張らねばと追随したのではないかとも一部のマニアの間では囁かれているのだ。
今回、このシュピーゲル号を制作したのは、20年前からシュピーゲル号一筋、毎年様々なシュピーゲル号を造形してきた田中雷(たなかかみなり)氏。これまで小型のものから大型モデルまで考証を重ね制作してきた。まさにこのシュピーゲル号は、その20年の英知の結晶だと言える。
また余談だが、三機分離合体の名機と言われるのが、『ミラーマン』に登場するジャンボフェニックス。こちらも専用の主題歌まで存在する大人気のメカだ。
やはり合体メカは男のロマンである!!
写真/シュピーゲル号、田中雷
『キャプテンウルトラ』より シュピーゲル号
シュピーゲル号 発売:A-toys/販売:回天堂 価格:14,800円(税別)
原型制作:田中雷(ステルス田中雷工房)
全長:280mm 素材:レジンキャスト塗装済み完成品(一部組み立て部分あり)
専用台座付き(一号機下で固定)2011年4月発売予定。
(C)東映
(「作家・歩く雑誌・好きな特撮メカは、スーパーX2な29歳」中沢健 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou