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歌手に歴史あり 走ることは歌うこと 演歌歌手・山本あき

 最新曲「愛がみえない」が好調な演歌歌手の山本あき(31)がマラソンにハマっている。来年2月の青梅マラソンに向けてトレーニングの真っ最中だ。

 「30キロコースを走ります。現在6キロまで走れるようになりました。3時間以内での完走が目標ですが、五輪メダリストのエリック・ワイナイナさんにコーチしてもらってますので自信はあります」
 昔から体を動かすことが好きだったという彼女だが、マラソンは初心者。始めたきっかけは歌手デビューとリンクしている。
 「デビュー曲のレコーディング前夜、興奮して眠れなくて夜中に町を走り回ったら妙に気分が落ち着いて。それからよく走るようになりました」
 石川県白山市出身。中高とバンドを組んでロックを演奏していた。解散後、2000年に金沢市の「流しの歌手募集」企画に参加したところ、作曲家の聖川湧の目に止まり門下生に。地元で3年ほどレッスンを続けた。
 「でも、いつまで地元にいたらいいのか不安だったので、04年に強引に上京したんです。ここが勝負だって気持ちで」

 午前中はアルバイト、午後はレッスンという毎日。なかなか歌を教えてもらえず、発声だけをやらされていたそうだ。上京から2年弱、キングレコードのオーディションに出場できる機会を得る。
 「先生は私をまっさらな状態で受けさせたかったみたいです。大きなレコーディングスタジオなんて初めての体験。何をどう歌ったかなんて全然憶えてなくて、終わったらボーッとしてました」
 06年「哀しみ模様」でデビュー。同年の日本レコード大賞で新人賞を受賞し、現在では全国ネットのラジオ番組「王様の玉手箱」でパーソナリティを務めるなど、歌手として順調にステップアップを続けている。
 「仕事の合間に時間を見つけては、ワイナイナさんと皇居周辺を走ってます。ぜひ皆さんも一緒に走りませんか?」

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