12日の両国大会でZERO1大谷晋二郎を下して初防衛に成功した中邑。一夜明けたこの日は、前夜の闘いで負った額の傷を赤く晴らして会見に登場し「アツい選手だった。大きなケガはないですけど、大谷選手から良い攻撃をもらって体中に傷が何カ所もできた」と熱戦を振り返った。
初防衛後のリング上で王座挑戦をアピールしてきた棚橋と、11・8両国大会でV2戦に臨むことが正式決定。だが、中邑は「まあ自分は誰でも良いと言ったんで棚橋なら棚橋でいい」「IWGP実行委員会が承認したのなら受けてあげましょう」と淡々とコメント。棚橋から「暫定王者」呼ばわりされたことにも「棚橋は潔くベルト返上したんじゃなかったっけ?」と軽く受け流した。
次期防衛戦のライバルに目もくれないのは、中邑のベクトルが猪木に向いているから。この日も「僕が対戦したいのはアントニオ猪木ただ一人ですから」と強調したうえで「答えなんか一瞬で決まるわけですから、そこを本人に聞きたいんですよ」と改めて訴えた。
中邑からしてみれば、猪木から回答が届くまで、邪魔なヤツは誰だろうと排除するのみといったところなのだろう。中邑が歩みを進める猪木への道。果たして迷わず突き進んだ先にどんな結論が待っているのか、きょう公の場に出てくる予定の猪木から返答はあるのだろうか。
◎猪木きょう回答
新日プロのIWGPヘビー級王者・中邑真輔の「初代IWGPベルトを保持する猪木と闘いたい」という挑戦発言についてアントニオ猪木本人がきょう回答を出す。
猪木個人への挑戦を掲げる中邑に対して、IGFは11・3JCB大会への参戦を提案したが中邑は拒否し、「アントニオ猪木の言葉を待つ」と発言。膠着状態が続いていたが、きょう結論が出る。