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西田隆維の映画今昔物語 第33幕 『ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う』

 今日のテーマ(やっぱり色気と優しさに弱いのかな?)

 10月2日よりロードショー「ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う」の試写会に行って来ました。
 石井監督が10年前に書き上げ、竹中直人さん、大竹しのぶさん、井上晴美さん、グラビアアイドルから本格女優の活動を始めた佐藤寛子さん、宍戸錠さん、素晴らしい俳優さんばかりです。
 竹中直人さん俳優として活躍されてるだけではなく、あの素敵な声で声優、また映画監督、ミュージシャン、絵本作家など多彩に活躍されており、今回も場面による感情の違いがハッキリとわかりやすく、同じ眼なのに時には優しく、時には怒りに、また、上の空、と様々な表情をみせてくれています。そして素敵な声してました。

 このストーリは、あやみ(大竹しのぶさん)、桃(井上晴美さん)れん(佐藤寛子さん)の美人の母娘が起す行動…狂気的な裏の部分を前面に映し出しています。ぶっ飛んだ家族ですが、このぶっ飛んだ形が、また見応えあります。なぜなら、実社会では遭遇出来ない、「こんな奴らっているのかよ?」みたいな裏の部分を前面にだしていますが、私たちの日常でも殺人、強盗、放火、など様々な犯罪が情報として耳に入ってきますよね。感情や欲なんて誰もが持っている物で、それが制御出来なくなってしまった時に人の心や体を傷つけてしまい後悔をした事ある人も多いのではないでしょうか?
 たまに「あの人がそんな事を…」って絶句していながらワイドショーなどでインタビュー受けているシーンも多々観ます。何であの人が? と、思ったとしても人の心の中までは覗けません。皆さんは人の心の声を聞いて見たいなって思った事ありますか? 私あります。特に好きな娘…自分の事どうおもっているのかな? って…。

 「サトラレ」という作品が相手の声が聞こえてしまう。という内容です。しかし良い事も嫌な事も周りの声が心に入ってきます。私がそんな能力もってしまったら、ぶっ壊れます。人の感情なんて強いようで弱いですからね!! その場に効果的な言葉ってあるじゃないですか? 今ではなく後々言った方が効果的な言葉。その言葉の力により、モチベーションがあがり、次のステップに繋げられます。次のステップに必死になっている時は普段より精神的強さを発揮できるでしょう。出来ない事が出来るようになる楽しさを知りながら成長していくものです。
 しかし思った事をその場でストレートにぶつけ本音だけの日常の社会だったらどうなってしまうのでしょうか??

監督 脚本
石井隆

出演
竹中直人
大竹しのぶ
佐藤寛子
東風万智子
井上晴美
宍戸錠

<プロフィール>
 西田隆維【にしだ たかゆき】1977年4月26日生 180センチ 60.5キロ
 陸上超距離選手として駒澤大→エスビー食品→JALグランドサービスで活躍。駒大時代は4年連続「箱根駅伝」に出場、4年時の00年には9区で区間新を樹立。駒大初優勝に大きく貢献する。01年、別府大分毎日マラソンで優勝、同年開催された『エドモントン世界陸上』日本代表に選出される(結果は9位)。
 09年2月、現役を引退、俳優に転向する。10年5月、舞台『夢二』(もじろう役)でデビュー。ランニングチーム『Air Run Tokyo』のコーチも務めている。

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