その真偽はともかくとして、今また、車中泊は小さなブームになっていて拡がりつつあるようだ。大型書店などには、車中泊関係の書物が平積みになっている。
「車中泊、というからには、車を停める場所が問題になりますし、サービスエリアなど人の多いところでは当然、明るくなったら目を覚まさなければいけない。(笑)それとアイドリングしたまま眠るわけにはいかないですから、これからの季節は防寒対策が必須。決して、不況でホテルに泊まれないから流行っているのではなく、あくまでこういった諸制約をいかにクリアして、車ならではの機動性、時間の融通性を最大限に生かすか、という大人の遊びなんです」(旅行ライター)
ついつい宿代を浮かすことだけを考えてしまっていたが、車中泊とはそういうものではないようだ。
「今ミニバンが売れていますが、最初から車中泊のために買う人も多いんじゃないでしょうかね…」(同)
車中泊に関する本を読むと、ミニバンの2列目を倒し、3列目やリアシートをフルフラットに使い、そこにエアベッドなるものを敷いて電動ポンプで膨らませると、それなりに快適なベッドになるのだそうである。
それでも、安眠は難しそうだが…。
これを解決するのが、アウトドアの楽しみ、というものなのだろう。くれぐれもサービスエリアなどに迷惑をかけることなく、楽しみたいものだ。
“リアゲートキッチン”が本格的な人なども多いそうで、極上の車中泊カスタム化にチャレンジしてみるのも一興かも。