元来、同県には沖縄出身者が多いことからスタートした同イベントだが、10回目とあって、県民にも浸透している。うちなーんちゅ(沖縄の人)、やまとぅーんちゅ(本土の人)に関わらず、数多くの来場者で賑わった。
同イベントは沖縄の音楽、映像、食、酒、伝統文化をテーマに、沖縄料理屋台&物産展、エイサー演舞、野外フリーライブ、「琉神マブヤー1972レジェンド」&アニメ「ゴーゴー!マジムン」上映会、三線やエイサーなどの体験教室といった多種多様な出しものが提供された。物産展には南大東島コーナーも設置された。
そして、10回記念として、同イベントのスペシャルな目玉となったのが音楽祭と映画祭。音楽祭の第一部には、よなは徹、しゃかり、仲田かおり、サンサナーが出演。第2部には沖縄音楽界の大物であるBEGINが初登場し、会場となったクラブチッタに詰めかけた満員の観衆を熱狂させた。
今回、BEGINが同イベントに出演するきっかけとなったのが、映画祭で先行特別上映された、沖縄の離島・南大東島を舞台にした映画「旅立ちの島唄〜十五の春〜」(監督・吉田康弘/三吉彩花主演)の主題歌「春にゴンドラ」(テイチクエンタテインメント)を、BEGINが担当することになったため。
BEGINは「春にゴンドラ」を始め、「涙そうそう」「Churrasco(シュラスコ)」「国道508号線」「砂糖てんぷら」などを熱唱。アンコールでは出演者全員で、「島人ぬ宝」を唄って、締めくくった。
例年以上にボリュームアップした同イベントは、沖縄をこよなく愛す人々の熱狂の渦の中で幕を閉じた。来年もまた、今回に負けない企画での開催を期待したいものだ。
なお、映画「旅立ちの島唄〜十五の春〜」は、すでに沖縄県下では先行上映を始めているが、5月18日から東京・シネスイッチ銀座などで順次ロードショーとなる。
(ミカエル・コバタ)
※音楽祭ライブ写真はチッタエンタテイメント提供
●テイチクエンタテインメント
http://www.teichiku.co.jp/artist/begin/
●映画「旅立ちの島唄〜十五の春〜」
http://www.bitters.co.jp/shimauta/index.html