今年は沖縄の本土復帰40周年という節目の年。02年にスタートして以来、11回目となった今回は「新宿がいちばん熱い日」をキャッチフレーズに開催されました。
エイサーはいわゆる沖縄流盆踊りで、一般的には旧暦の7月15日(今年は8月24日)にあたる旧盆の先祖をお送りする日の夜、青年男女が集落内を踊り巡り、各家の無病息災、家内安全、繁盛を祈り、祖先の霊を供養する行事です。下界に下りてきた先祖の霊が帰りたがらないので、太鼓を叩いて脅かし、再びあの世へと送り出したのがルーツです。
男性が太鼓を叩き、女性が手踊りをするのが、エイサーのオーソドックスなスタイルですが、近年では女性のみのチームや、創作エイサーという新しい文化も生まれてきました。
大会当日はアルタ前を始めとした東口の新宿通りをメーン会場に、西口の高層ビル街など、計12会場でエイサーが披露された。主に首都圏で活動する団体を中心に、沖縄からの出演を含め、全23団体が参加。各チームが場所を替えながら演舞を披露し、沿道の多くの聴衆を魅了。まさに真夏の灼熱の太陽の下、熱い踊りで新宿の街が沖縄一色となった1日であった。
今やすっかり、新宿の夏の風物詩となった同大会は、今年も大盛況で幕を閉じ、来年への余韻を残した。
また、同日、同大会の関連事業として、新宿文化センターでは沖縄を代表する唄者の古謝美佐子、夏川りみらを招いての「沖縄音楽フェスティバル」、伊勢丹百貨店では「大沖縄展」「オリオンビアフェスト」も例年通り開催され、大会に花を添えた。
(ミカエル・コバタ)