以前、第24〜26回で日本最西端の与那国島を紹介しましたが、今回は有人島としては、日本最南端になる波照間島を取り上げます。
波照間島は沖縄本島から南西約400キロに位置する石垣島から、さらに南西に約63キロ離れた所に位置します。まさしく、沖縄、そして日本の“南の果て”であります。周囲14.8キロ、人口は550人(1月末現在)のこじんまりした島です。
この島の魅力は何といっても、美しい海と南十字星。波照間港からほど近い所にあるニシ浜ビーチは、エメラルドブルーで、「ここは日本?」と思わせるような美しさです。シャワー、更衣室も完備されていますので、このビーチでのんびりしてみるのもいいでしょう。
また、日本で一番きれいに南十字星が見えることでも有名で、「星空観測タワー」は夜間も営業しています。星の観測が目当てで島を訪れる人も少なくありません。
そして、最南端の島ですから、訪れたからには、「日本最南端の碑」には絶対行っておくべきでしょう。
残念ながら、島に路線バス、タクシーはありませんので、レンタカー、レンタサイクルやバイクを利用することになります。集落内に入るには多少起伏がありますが、一周道路はほとんど平坦ですので、自転車でも十分回れます。あるいは船会社などが企画するツアーに参加すれば、バスで名所を巡ってくれます。
さて、波照間島への渡り方ですが、かつてはRAC(琉球エアコミューター)、エアードルフィンが石垣空港から就航していましたが、08年10月で運航停止。現在、飛行機は飛んでいないので、安栄観光の船で渡ります。高速船は石垣港から1日4往復(夏期増便あり)、所要約60分(経由便除く)、運賃(6月23日現在)は大人片道3000円、往復5700円です。週3日、貨客船も運航していますが、時間がかかります。ただ、この路線は欠航も多く、揺れますので、注意が必要です。
泊まりたい場合ですが、島の宿はほとんどが民宿です。その他、小さなホテルとペンションが1軒ずつあります。ペンションはニシ浜ビーチが望めます。
泊まらなくても、石垣から日帰りも可能ですので、八重山にお越しの際は、ぜひ一度訪ねてみてください。人生観が変わるかもしれませんよ。
(旅人:ミカエル・コバタ)
ミカエル・コバタの“I LOVE 沖縄・八重山・石垣”
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