先日、記者の親戚に赤ん坊が生まれ、わざわざ新居に押しかけて見に行った記者。まだしわしわのサルだが、一応人間。お腹がすけばミルクが欲しくて泣くし、ウンチやおしっこでおむつが濡れるとやっぱり泣く。誰も相手にしなかったり、かまい過ぎれば泣くし、眠くても泣く。まったくもって面倒な生き物である。そんな彼女と毎日格闘している記者よりも15歳も若い従姉妹にも関心だが、そのダンナもかいがいしく世話をする。今時の若い男はあんまりお金を稼いでこないが、わりと面倒見がいいようだ。
オムツ、ミルク、その他もろもろの条件が整い、記者が乱暴に持ち上げたワケでもないのに赤ん坊が泣き続ける。記者がベロベロバーなどと言ってあやすと、余計激しく泣く。従姉妹夫婦は夕飯のおかずを買いに下のコンビニに行ってしまい、焦る記者。お構いなしに泣くガキ。事件はその時起こった。
つけっぱなしのFMから流れて来た神聖かまってちゃんの「ロックンロールは鳴り止まないっ」。その前奏の部分をきいた瞬間、赤ん坊が泣き止み、正気に戻った。そして歌の本題に入るとまたグズる。あわてて手持ちのプレイヤーで「ロックンロールは鳴り止まないっ」のイントロを聞かせると、また正気に戻る赤。正気→グズリ→泣→イントロ→正気を2〜3回繰り返すと、なんと赤ん坊はスヤスヤと眠りに。これは快挙!戻って来た従姉妹夫婦によると、「ピアノ売ってちょーだい!」のタケモトピアノのCM曲でも最初は泣き止んだのだそう。そういえば、「タケモトピアノ」のCMソング出だしと、「ロックンロールは鳴り止まないっ」の前奏は、ピアノの音が似ている。これは、何かまた違う使い方ができそうだ。
ちなみに、1時間後に起きだした赤ん坊はまたまた「腹が減った」と過剰に泣き出し、記者はまた「ロックンロールは鳴り止まないっ」のイントロをヘビーローテーションで流すが、一向に泣き止まずに効き目ナシ。一回聞くと、すぐ飽きるのだそうだ。(コダイユキエ)