12月20日、東京都北区の路上で、歩行中の女性2人が相次いで、男にいきなり液体をかけられた。
事件が発生したのは、いずれも、同区浮間3丁目の路上。警視庁赤羽署によると、1件目は同日午後8時15分頃、徒歩で帰宅中の会社員の女性(23)が背後から来た男に突然左肩を捕まれ、右手に持っていたペットボトルに入った液体を飲まされそうになった。女性はマスクをしており、抵抗したため、液体はマスクや服にこぼれ、男は逃走。女性にケガはなかった。
さらに約5分後、最初の現場の路上から南に約500メートル離れた路上で、帰宅中の別の会社員の女性(34)が、自転車に乗った男に背後からペットボトルに入った液体をかけられた。口に微量の液体が入ったため、女性は病院に搬送されたが、ケガはなかった。
事件発生直後、2人の被害女性から警察に通報があり、1件目の女性が「尿のような匂いがした」と話したため、簡易の尿検査キットでマスクを検査したところ、尿反応が出たという。
いずれも男は年齢20歳前後で、身長1メートル60ぐらい。短髪で黒っぽい上着と白っぽいズボンを着ていたという。近隣では、これまでに同様の犯行の報告はないという。
同署では同一人物の犯行とみて、暴行の疑いで、付近の防犯カメラなどの映像を分析するなどして、男の行方を追っている。
被害女性にケガがなかったのは不幸中の幸いだったが、さすがにオシッコと思われる液体を、いきなり路上でかけられたのではたまったものではない。
(蔵元英二)