search
とじる
トップ > トレンド > イケメンじゃなくてもアイドルになれた時代があったのだよ。『大好き!五つ子』シリーズお父さん役でおなじみ、俳優・新井康弘さん

イケメンじゃなくてもアイドルになれた時代があったのだよ。『大好き!五つ子』シリーズお父さん役でおなじみ、俳優・新井康弘さん

 1970年代の中頃、アイドルグループ・ずうとるびの一員として絶大な人気を誇った新井康弘さん。近年では、『大好き!五つ子』シリーズで、五つ子の父・桜井良介の役などで俳優としてもお茶の間に定着。ドラマ、舞台と活躍の場を広げている。現在53歳になった新井さんが、懐かしきアイドル時代を振り返った。

 日曜日の超メジャー番組「笑点」の「ちびっこ大喜利」にて、山田隆夫が座布団10枚を獲得したことが結成とデビューのきっかけとなった、音楽グループずうとるび。とくにイケメンを集めたわけでもないのに、テレビに出るやたちまち若い女性や小学生に大人気のアイドルグループになってしまった。デビュー当時10代後半だった新井さんは、「何で自分たちがこんなに人気があるのか分からない」と思っていたそうだ。

 どこにでもいる普通の男の子が集まって、テレビで歌い踊り、いろんな面白い事をしてくれる。お笑い芸人ほどの話術や、イケメンタレントほどのルックスを持たないでも、「親しみやすさ」がウケたずうとるびのライバルはなんと、ジャニーズ事務所のさきがけアイドル、フォーリーブスだったという。音楽グループずうとるびを結成するために、普通の男の子だった彼らが、慌てて楽器を練習したという。当時一番アーティスト志向が高かった山田隆夫が作曲をしたり、アルバムではメンバーも自由に詩を書いたりしていた。こんな環境の中で、新井さんはとくにプレッシャーも無く、とにかく自由にずうとるびとしての活動を楽しみ、青春時代を送ったという。

 アイドルから俳優に転向し、仕事が激減した時も、常に「なんとかなるさ」の精神で芸能生活を続けて来たという新井さん。幸運にも『大好き!五つ子』の父・桜井良介役などのレギュラーに恵まれ、舞台作品では加藤健一事務所との付き合いも長い。9月8日(水)〜12(日) 下北沢の本多劇場で、介護問題に焦点を当てたエドマンド・モリス作の「木の皿」に出演。加藤健一演じる老人ロンの息子役に挑戦している。3行以上のセリフは苦手としながら、長セリフを必要とする主役を含め、加藤の芝居には今回で6作目の出演だ。
 介護される父、父の介護に手を煩わす妻との関係、約50年前にアメリカで書かれたこの作品で描かれる家族の問題は月日が経っても普遍的なもの。シリアスになりがちなテーマながら、そこは加藤健一事務所。加藤によるロンや多彩な出演者が演じる個性的なキャラクターたちが、小粋でユーモラスな舞台に仕上げてくれる。
 いつのまにか大人の俳優として活躍する、かつての人気アイドル・新井康弘も53歳。自身も両親と暮らし、80代になるお父様は至ってお元気なのだそうだが、『木の皿』の介護問題が身につまされる年代、じっくり演じたいという。

写真:『木の皿』お稽古場で

関連記事

関連画像

もっと見る


トレンド→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

トレンド→

もっと見る→

注目タグ