4人は知人同士で、いずれも容疑を認めており、主犯格の無職の男は「簡単に金が手に入ると思った」と供述している。
4人の逮捕容疑は、昨年9月末、岡山県岡山市北区のホテルで、神戸市の中学2年の女子生徒(当時14)を、広島県福山市の男(42)に2回引き合わせ、計5万5000円で売春させたとしている。この女子中学生は昨年7月〜10月、約130万円を稼いでいた。
県警によると、4人は飲食店で女性をスカウトしたり、知人に家出少女を紹介してもらって、13〜23歳の女性約15人を集めた。女性の年齢層は約10人が中学生、高校生の少女だった。スマートフォン(多機能携帯電話)の出会い系サイトなどで、女性を装って援助交際の客を募り、「LINE」のIDを使って、「LINE」でやりとりして、女性を客に引き合わせて売春させていた。数百万円を売り上げていたとみられる。
男らは数人ずつを連れて、広島、岡山を中心に、名古屋、岐阜、京都、神戸、福岡の7都市を行脚。ビジネスホテルを数部屋取って宿泊しながら、売春をさせていた。無職の男は「大阪など大都会の風俗業界は競争が激しく、地方都市を回った」と供述している。
家出中の少女の家族から、相談を受けた長田署が少女を見つけ、4人の関与が発覚した。売り上げは少女らと折半していたが、男らはギャンブルなどの遊興費で使い果たしたという。
(蔵元英二)