逮捕容疑は1月10日午後0時20分頃、栃木県栃木市片柳町5丁目の市道で、自転車で下校途中の2人の女子高生(17)に声を掛けて、この消防士が「下着を見せろ」と迫り、自分の下半身を露出した疑い。
栃木署によると、現場は住宅街でほかに複数の通行人も目撃。逃走車両のナンバーなどから容疑者を割り出した。
逮捕された消防士は「身に覚えがない」と容疑を否認しているという。川口市消防本部によると、当日は非番で、ふだんの勤務態度も問題なかったとしている。
まだ容疑を認めていないので、断定的なことはいえないが、消防士といえば、警察官同様、人の命を守るべき職業だ。だからこそ、私生活においても、市民の範たる行動が求められる。それなのに、女子高生を脅して、自身の下半身を見せつけるなど言語道断。女子高生の傷ついた心を思うと、忍びない事件だ。
同種の事件は時折り起きるが、若い女性に下半身を露出することで、性的な興奮や満足感が得られるのだろうか。性犯罪者の心理はなかなか、普通の人では理解しがたい面もある。多感な年頃の被害女性にとっては、一生心に突き刺さってしまうような行為である。その意味で決して軽い犯罪ではないのだ。ましてや、人を守るべき職に就いている者に、このような罪を犯してほしくはない。
(蔵元英二)