同日午後0時30分頃、同店の男性経営者(27)から「女性アルバイトが意識を失って倒れている」と119番があった。救急隊が駆けつけたが、既に女性は死亡していた。大阪府警南署は、急性アルコール中毒の可能性があるとみて調べている。
女性は前日の11日午後11時頃に出勤し、他の女性従業員数人と飲酒しながら接客。営業終了後の12日午前5時頃、店の床で横たわる女性に男性経営者が気付いたが、寝ていると思って放置したという。同署の調べに対し、男性経営者は「自分も近くで寝たが、12日午後0時30分頃に起きると、女性の体が冷たくなっていたため通報した」と話しているという。女性は府内の公立高校に通う現役女子高生(3年)で、昨年12月頃から友達の紹介で同店にて働いていたという。
キャバクラは風俗営業許可店で客の隣に座って接客することが可能だが、午前0時以降の営業は禁止。一方、ガールズバーは風営法適用外で深夜営業の届け出をしていれば、午前0時以降の営業も可能。その代わり、従業員は席についての接客は不可で、カウンター越しに酒などを提供する業態だ。ソフトサービスであることから、若い女性従業員が多い。
高校生でありながら、水商売であるガールズバーでアルバイトをしていた女性にも、社会通念上問題はあるかもしれない。しかし、売り上げを上げるために未成年である女性の飲酒を奨励、あるいは黙認した上、倒れている女性を放置した責任は重い。倒れた時点で救急車を呼んでいれば、女性の命は助かったかもしれない。こういう無責任な経営者には、人を雇う資格などないだろう。
(蔵元英二)