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市議会議員、ベビーシッター費用を政務活動費から支出 「女性の政治参加のため」と言い訳し炎上

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 熊本市の女性市議会議員が、出張時にベビーシッターを同行させ、その旅費を政務活動費から支出していたことが判明。さらに、その理由について開き直りとも思える発言を行い、怒りの声が噴出している。

 問題を起こしたのは熊本市議会の女性議員(43)。2017年1月、東京・埼玉で開かれる総会に参加。その際、3歳の長女とベビーシッターを出張に連れて行ったのだという。シッターにかかった費用は、交通費・宿泊費を合わせて4万7900円だったそうだ。

 さらに、同12月にも8か月の長男とベビーシッターを連れ、東京で開催された会議に主席。その際の費用はすべて政務活動費から支出しており、5万3600円を使っていた。同議員は読売新聞社のインタビューに対し、「授乳期間だったので子供を置いていけなかった」「若い女性を増やしていく環境作りのためあえて支出した」などと、正当性を主張しているという。なお、このシッターは専門職ではなく、議員活動に興味のある大学生だったとのことだ。

 このニュースに、国民の怒りが噴出。「シッターをつけるなら自費にするべきだ」「子供を優先するなら会議に参加するべきではない」「旦那や家族に預けていくのは普通の感覚だ」と男女から猛批判を浴びる。さらに、子を持つ母からも「母親であることを利用するな」「子供を抱えて頑張る女性が払った税金を自らのシッターに使うな」「小さな子供に長距離移動させるなよ」「同じ女として恥ずかしい」「もっと苦労している人はたくさんいる。うちらを利用するな」と批判が殺到する。

 また、男性からは「大学生を連れてるって、それって若い男で、ホテルで不倫していたんじゃないの?」「これが許されるなら男性の風俗利用も認められてほしいよね」「問題提起ということにして、フェミニストの支持を得たいだけだよね」と皮肉が上がることになった。

 熊本市議会事務局は政務活動費からベビーシッター費を支出することについて禁じる規定はないが、「議員本人以外の旅費は想定していない」としており、今後、疑問視する動きも見せている。一方、女性団体などからは「女性の政治参加を巡って一石を投じる問題」と、議員の行動を評価しているようだ。

 出張に子供を連れて行く、ベビーシッターを同伴させることについてはやむを得ない部分もあるだろうが、その費用に政務活動費を使ったことについては、批判が多い。「あえて支出した」とのことだが、国民の理解は全く得られていないのが現状だ。批判覚悟の行動で世に真偽を問うたというなら、費用を速やかに返還するべきではないだろうか。

文・神代恭介

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