問題となっているのは、県猟友会に所属する児玉議員。自身のSNS上で、狩ったと思われる正体不明な獣肉の前で包丁を持ち白目をむく写真や、熊の腹を切り裂いた写真を「腹割ってクソいい匂いがします!これが熊さんのオイニー!(興奮)」との文章付きで載せる、鴨の写真に「大きくなりました(じゅるり)」と文章をつけてアップロードするなどしていた。(現在は投稿を削除)
3月に入り、一部のネットユーザーがTwitter上でこの件を取り上げると、瞬く間に拡散。高浜町議会事務局に100件超の抗議メールが入る事態に発展する。そしてこれを受けた「動物環境・福祉協会Eva」が、「議員でありながら命を軽視している」「倫理観の欠如を助長させることに繋がる」として、議員辞職を求める要望書を提出した。
児玉議員は高まる批判に対し、「残酷、汚いなどの鳥獣処理の悪いイメージ払拭が問題だった」と説明。「不快にさせ、町などに迷惑をかけたことは反省している」と話している。現在ネットでは、この議員について一部のネットユーザーが猛批判を浴びせており、脅迫なども入っているとのことで、そちらについては法的措置を検討するのだという。
この事案にネットの意見は真っ二つ。「命を軽視している」「獲った動物を小馬鹿にするのは許せない」「最低」など批判する声もあるが、「猟友会は畑を荒らす獣を守っている」「狩った肉を何に使おうと自由では?」「マグロの解体ショーは喜ぶくせに熊だと文句を言うの?」「動物を食べて生きているんじゃないの?」と擁護する声も根強い。
また、「画像は不適切かもしれないが、県外から議員辞職を求めるのは筋違い」「画像だけ見て執拗に叩くネットユーザーのほうが怖い」「炎上させてどうにかしてやろうというマインドのほうがよっぽど問題」という声もあった。なお、このニュースを見た堀江貴文氏は「何が悪いのかさっぱりわからんのだが、嫌なら見なければいいだけ」とTwitterでコメントしている。
ネットユーザーの指摘にもあるように、猟友会は畑や人を獣から守る役割をしている。賛否両論あるものの、その行為を否定することは難しい。動物愛護団体としては不愉快かもしれないが、猟友会の活動が地域を守っているということをアピールする意味では、画像アップもやむを得ない部分がある。しかし、反対派の言うように、包丁を持ち白目をむくことは、命を奪うことを軽視していると言われても致し方なく、「不適切」という考えも理解できるものだろう。
今後、高浜町議会がどのような対応を取るのか注目される。
記事内の引用について
堀江貴文の公式ツイッターより https://twitter.com/takapon_jp