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14年間ハンバーガーだけ食べやせ細った少女、「催眠術」で摂食障害を克服?

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 拒食と過食を繰り返し、決まったものしか口にできない症状が続く「摂食障害」。一度発症すると完治するまでに時間を要すると言われているが、海外では意外な方法で摂食障害を克服した少女がいるようだ。

 海外ニュースサイト『METRO』は3月18日、イギリス・ウォリックシャーで摂食障害に苦しみ、やせ細っていた16歳の少女が、「催眠術」によって摂食障害を克服したと報じた。同記事によると、この少女は14年間、ハンバーガーしか食べることができず、健康のために野菜や果物を食べようと思っても、目の前にすると気分が悪くなっていたという。ところが、たった1回、催眠術による治療を試してみたところ、効果てきめん。その後は、これまで食べることができなかった健康的な食材を楽しんでいるそうだ。

 このニュースが世界中に広がると、ネット上では「催眠術で食欲をコントロールできるってすごい」「この生活で激太りしなかったことにびっくり」などの声が挙がっていた。

 厚生労働省のHPによると、摂食障害は心の病気ともいわれ、10代の若い女性が発症することが多いという。治療において最も重要なことは、治そうとする本人の強い気持ちと時間だというが、このように催眠術で簡単に摂食障害が治ることはあるのだろうか。

 「摂食障害は、ダイエットや失恋など、心のトラウマが原因の場合も多いようです。そんなトラウマを取り除く意味でも、催眠術は有効なようですね。実は日本でも都内を中心に、摂食障害の治療方法の一つとして、催眠術を取り入れているクリニックはあるんです。1回で効果が現れることはまれのようですが、回数を重ねることで完治したという患者さんは少なくありません」(摂食障害について詳しいライター)

 実際、海外では一般的に普及してはいないようだが、催眠術によって摂食障害を克服した例がいくつか存在する。

 2014年4月には、5歳から15年間、揚げたポテトしか食べられなかった20歳のイギリス人女性が、複数回の催眠術による治療で摂食障害を克服したそうだ。さらに2018年11月には、20年間アイスクリームとソーセージしか口にできなかった21歳のイギリス人女性が、1回の催眠術による治療によって他の食べ物を食べられるようになったと報じられた。彼女はこれまで、アイスクリームとソーセージ以外のものを見るだけで不安や吐き気を引き起こしていたというが、催眠術後にはそういった症状もなくなったという。

 催眠術と聞くと、怪しいイメージを持つ人も少なくないかもしれない。しかし、上記の例のように効果を発揮することもあるのなら、今後はさらに多くの患者が、催眠術によって摂食障害を克服できるかもしれない。

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