しかし中国で起きた“ゴキブリ混入騒動”は、日本の比ではないようだ。
海外ニュースサイト『STORY PICK.』は3月12日、中国広東省でテイクアウトした料理から大量のゴキブリの死骸が見つかったと報道した。同記事によると、同省に住む女性が、夕食にアヒルの煮込み料理をテイクアウトで購入したが、家に帰ってその料理を食べ始めたとき、料理の中にゴキブリの死骸を見つけたという。さらに女性が料理をよく調べると、ゴキブリの死骸は1匹だけではないことが発覚。箸で一つひとつをつまみ出してみたところ、一つの料理の中に40匹ものゴキブリの死骸が入っていたそうだ。恐怖を覚えた女性は、レストランと警察に連絡し、レストランはゴキブリの混入を認めて謝罪。店には15日間の営業停止処分が下されたという。
このニュースが世界中に広がると、ネット上では「一生のトラウマ」「もはやゴキブリがメインの料理。中国にはこんなにもゴキブリがいるのかしら」「中国ってこういうトラブルが多いイメージ」といった意見が寄せられた。
実際、中国では他にも食品に関するトラブルがいくつもあるようだ。
2011年2月には、中国全土で牛の革の廃棄物を使って牛乳を作る行為が蔓延していることが話題になった。タンパク質の含有量を高めるため、安価で手に入る革の廃棄物を使っていたそうだ。日本の農林水産省に相当する、中国・農業農村部が人体に有害な牛乳だと問題視し、「長期間摂取すると重金属中毒やがんを引き起こす可能性がある」と国民に注意を呼び掛けた。
また、2010年から2012年にかけては、地溝油(ちこうゆ)と呼ばれる、下水にたまった油などを加工した食用油が中国で流通していると話題に。現在は、地溝油の製造には厳しい罰則が設けられていて、最高で死刑判決になることまであるそうだ。
さらに2014年7月には、中国の一部のマクドナルドが賞味期限切れの肉を使用していたことが発覚した。肉の仕入れ先である上海の食品会社が賞味期限切れの肉を加工し販売していたことが原因だという。アメリカのマクドナルド本社は謝罪し、すぐにこの食品会社との契約を打ち切った。
食に関するスキャンダルは日本でもたびたび報じられる。口に入れるものこそ、安全であってほしいものだ。