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キック界の“王子様”白鳥大珠、那須川天心が太鼓判! 強敵相手も「ボディに自信あり」

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那須川天心、白鳥大珠

 キックボクシング界の“王子様”白鳥大珠(たいじゅ、TEAM TEPPEN)が、キャリア史上最強の相手との闘いを前に心境を語った。白鳥は『RISE WORLD SERIES 2019 Semi Final Round in OSAKA』7.21エディオンアリーナ大阪大会で、タイの2大殿堂タイトルのひとつ、ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者セクサン・オー・クワンムアン(タイ)と、-61kg世界トーナメント準決勝で顔を合わせる。

 白鳥は対戦相手のセクサンについて「蹴りと圧力が強くて強引に出てくるイメージ。RISEには向いてる選手かなとは思う。現役のチャンピオンなんでオイシイですね」と楽しみにしている様子。今年は不完全燃焼な試合が続いているが「最近守りに入っていたのでその姿勢が良くなかった。それが試合内容にも影響しました。どう相手の穴を見つけてそこを突いて倒すか。バリエーションを増やして戦う、倒すことを意識している」と抱負。精神面での意識改革を心掛けたようだ。

 「ポイントはボディ。今までやらせてなかったウエートとか、体幹トレーニングをやらせてパワーをアップさせた。その結果、ボディが強くなって僕もトレーナーもミット越しに(骨を)やられましたから」そう苦笑いしたのは1回戦終了後、「このままじゃ次は勝てない」と厳しいコメントを残した那須川弘幸会長。「ボディが決まれば勝機はある」という。また一緒に練習をしている“神童”那須川天心(TARGET/Cygames)は、「白鳥君は根性負けしなければ勝てる。ダウンしなきゃ勝つと思いますし、勝ってもらいたいですね」とエールを送った。

 白鳥は最近になって「やっとセクサンを倒すイメージができた」そうで、「いろんな技を使えば派手さが出ると思うし、同じ技だけでは相手も対策が立てやすいと思う。もっと戦いの中でバリエーションを増やした方がやりやすい。正直、ムエタイルールの試合を見ていると勝てないかなと思うけれど、今回は(肘なしの)RISEルール。前回よりもRISEルールに合わせてくると思いますが、ムエタイとは違う、キックとムエタイは似ているようで違うと思うので、いくらでもチャンスはある」と、セクサン対策について語ると、「ボディには自信があります。1Rから攻めにいく!攻撃のバリエーションを広げてKOを狙う。いままでとはひと味違う。そんな姿を見せるので、ファンのみなさんには楽しみにしていてほしいですね」と、改めて“新生”白鳥大珠をアピールした。

 白鳥がセクサンを破り決勝に進出すれば、これは間違いなく番狂わせ。トーナメントならではの波乱をなにわの街で巻き起こしてほしい。スーパースターを目指す白鳥にとって、人生最大のチャンスを逃すわけにはいかない。

取材・文・写真 / どら増田

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