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怪談作家・呪淋陀(じゅりんだ)の「不思議スポット探訪:薮塚石切場跡」

 森の中を進むと突然目の前に、石造りの巨大な神殿が現われた。
 大自然の中に人工的に切り崩された剥き出しの岩肌、そびえ立つ石柱群、複雑に切り抜かれた岩盤の数々…その姿はまるで古代遺跡のようだった。

 『藪塚石切場跡』…群馬県某所にある、昭和三十年に閉山された石切場跡。
 過去には観光地として栄えた時もあったようだ。
 しかし、現在では訪れる者も無く、地元の人間ですらその存在を記憶から風化させていた。
 淋しげに朽ち果てた看板がそれを物語っていた。

 実はこの場所、心霊スポットとしても知られているらしい。
 噂では、戦国時代に敵を当地へ誘い込み、弓や槍を使い全滅させた。その時の亡者の怨念が残っているという。
 また、石切は過酷な労働であり、採掘時の事故で命を落とした者もいただろう。
 だが、個人的には怨霊的なものより場所が持つスピリット(魂)を強く感じた。
 ここだけ時間の流れが違う。まるでどこかの異世界に迷い込んだような不思議な雰囲気が漂っていた。

 石切場跡の奥に侵入しようと試みたが、足場が途中で無くなっていたり入り口を石で塞がれていたため、残念ながらできなかった。きっと奥地には広大な地下要塞のような空間が広がっているのだろう。
 訪れる時はちゃんとした装備が必要。そして藪なので、蛇などに注意しなければならない。崩れる危険もあるかもしれないので、くれぐれも自己責任の覚悟が必要だ。

 いずれ誰の記憶からも遠ざかり、ひっそり消えてなくなるのかもしれないと思うと、寂しい気分になった。

(怪談作家 呪淋陀(じゅりんだ)山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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