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おひな祭りに、「雛人形」付きのこんなお菓子はいかが

 3月3日はひな祭り。古くから続く(起源は平安時代から)女の子のすこやかな成長を祈る年中行事、旧暦では桃の花が咲く4月ごろの季節に行う、言わずと知れた「桃の節句」である。

 昔から娘のいる家は、3月3日のひな祭りに、ちらし寿司と蛤(はまぐり)のお吸い物、ひし餅、雛あられ、甘酒などを用意し、嫁ぐその日までの成長を祝ったもの。そしてなんといってもこの日に欠かせないのが「雛人形」だ。

 「雛人形」は宮中の婚儀を模したもので、男雛と女雛はそれぞれ天皇と皇后をあらわし、宮中の殿上人の装束(平安装束)を着ている。その下には女官の三人官女、「太鼓」「大鼓」「小鼓」「笛」「謡」の音楽隊・五人囃子、大臣の随身(ずいじん)、三歌人(柿本人麻呂、小野小町、菅原道真)、能の鶴亀、稚児2名などが並ぶ。昔は総勢20体ほどの人形たちによる7段飾りが主流であったが、最近では住宅事情もあり、男雛と女雛、三人官女、嫁入り道具だけの3段飾りや、男雛と女雛のみのコンパクトな雛人形が主流。またスペインのリヤドロ社が販売する磁器(焼き物)の雛人形も人気がある。また、雛人形はひなまつりが終わったらすぐ片付けないと、不精な娘と見なされ、結婚を逃すとも言われる。

 300円ほどで手軽にお雛様が用意できる、とてもかわいい菓子を見つけた。梅味と柚子味のおまんじゅうが1個ずつ入った箱に、紙の屏風がおまけについている雪華堂の「ひな小箱」。これらを上手に飾るとちょっとした雛飾りになるというアイデア商品だ。思えば和菓子屋さんは3月3日はかき入れ時。店内を除くとさくら餅や道明寺などピンクの菓子や雛の形をした上生菓子など、華やかな菓子がたくさん並んでいる。さて、「もう嫁いじゃった…」「うちに娘がいない…」「もういまさら…」などの事情でひな祭りを祝わないあなた、せめて和菓子で春を告げる華やかなお祭り気分を味わってみては。(コダイユキエ)

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