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昼ドラ並みのドロドロ展開を見せるフジ月9ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』

 フジテレビの月9ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』第3話「男の答え」が、1月31日に放送された。私立明綾学園高等学校の教師・柏木修二(三浦春馬)は、同僚教師の上村夏実(戸田恵梨香)という婚約者がいながら、生徒の佐伯ひかり(武井咲)と関係を持ってしまう。

 ドラマの予告映像では、ひかりが「あなたたちの愛は本物ですか?」と問いかけており、相手を誘惑してカップルの幸福を破壊する存在という先入観を抱かせるものであった。これまでの放送でも、ひかりの小悪魔的な不気味さが強調されていた。

 しかし、ひかりの悲しみや苦しみが今回の放送で明らかになり、ひかりにも感情移入しやすくなった。ひかりは、これまで自分を欠陥品と否定し、責め続けてきた。それが修二のナメクジの話を聞き、自分を肯定してくれる人に出会ったと感じる。しかも、夜の街で修二に偶然出会う。そこに純粋な少女が運命を感じてしまうことは自然である。

 今回は第2話「女の闘い」に続く第3話「男の答え」ということで、修二の毅然とした答えが示される。それを聞いた夏実は「修二はやっぱり修二だ。だから好きなんだよ」と覚悟を決める。夏実の決意によって乗り越えられるかに思われたが、修二はひかりを探しに行ってしまう。

 番組紹介には「教師という職業を舞台に、“試される愛”をスリリングに描きだす」とある。次々と試練が降りかかる展開に視聴者は惹きつけられるが、そもそも修二がハッキリしていれば泥沼に陥ることはなかった。一番の問題は修二の優柔不断である。カッコつけた優しさは周囲を傷つけることになる。タイトルは『大切なことはすべて君が教えてくれた』であるが、修二が何を学ぶのか、「君」が夏実なのか、ひかりなのか先が読めない。

 次回は2月7日放送の第4話「暴露」である。秘密が暴露され、一層の修羅場になると予想される。月9なのに昼ドラのような展開に目が離せない。
(林田力)

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