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太平洋戦争で日本がアメリカに敗れた原因の一つとは

 太平洋戦争で日本は、アメリカを始めとする連合国と、長き期間を戦い敗北しました。皆さんは日本がアメリカに敗北した原因の一つは何だと思われるでしょうか。

 一般的には日本の十倍はあった国力の差や、圧倒的な工業力の差が原因だともいわれていますが、その原因の一つが小銃の性能の差にあったといえるでしょう。

 例えば、当時の日本の主力小銃は三八式歩兵銃、九九式小銃という小銃で、特に三八式歩兵銃が採用されたのは明治三十八年でした。この銃はボルトアクション式のライフルで、約340万挺も生産されました。

 対するアメリカ軍の正式小銃はM1・ガーランド銃と呼ばれる自動小銃でした。日本の歩兵用小銃との大きな違いは、ボルトアクション式のライフルは一発発射する度に、手動でボルトを引いて殻薬莢を排出させなければなりません。

 ところが自動小銃は、自動的に殻薬莢を排出する機能を備えています。その速射性能はボルトアクションライフルでは、絶対にかなわないのです。実際に従軍した経験を持つ旧日本軍兵士が、三八式歩兵銃とアメリカのM1・ガーランド小銃を比較して、小銃の性能差で日本はアメリカに敗れたと語っているのを、筆者は聞いたことがあります。

 特に南方戦線でのジャングルにおける遭遇戦では、その小銃の性能差がそのまま勝敗を決めたといっても過言ではありません。

 話は変わりますが、ベトナム戦争時に、北ベトナム軍は当時のソ連から武器の供与を受けていました。性能的にアメリカ軍と互角の装備を持った北ベトナム軍は、地の利を利用してアメリカ軍を大いに苦しめたのです。最後はアメリカ軍が撤退して戦争は終結しました。

 日本軍でも捕獲したアメリカの自動小銃を参考にして、自前の自動小銃を開発しましたが、正式採用をされるには至りませんでした。

 当時の日本軍兵士に、もしアメリカのM1・ガーランド小銃と同等の性能を持った小銃が支給されていたら、もしかしたら歴史は変わっていたのかもしれません。
(藤原真)

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