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【これじゃ売れない!】“若い男”は明日の事など考えるな! 今時硬派バンド「黒猫チェルシー」

 とうとうこのコーナーを書き始めるきっかけになったバンドを紹介する日が来た!
 思えばこの半年間、彼らを追って渋谷や新宿の薄暗いライブハウスに足をはこんだ記者。予想以上の高いレベルの音楽性と、聴く者を「四畳半、男子高校生の部屋」に引き込む彼らのパフォーマンスにすっかり心を奪われた。そのバンドこそ黒猫チェルシーだ。

 半裸の学生服が白目をむいてワーワー歌う。その周りでもくもくと演奏している若いメンバー、まだあどけない19才の彼らは神戸出身・デビューして一年足らずだ。
 黒猫チェルシーは、星の数ほどある若手バンドの中で、デビュー前から少しだけ認知度が高かった。理由は、バンドオーディション番組『音燃え!』(NTV)の出演があったから。今は地道なライブ活動がメインだが、出発点はテレビである。
 ボーカルの渡辺大知がオーディションを経て、昨年8月に公開された青春映画『色即ぜねれいしょん』(監督:田口トモロヲ)で主演。この映画の原作者はサブカル界の帝王・みうらじゅん氏である。渡辺はこの映画で新人賞を受賞し、音楽界のみならず、映画・演劇・出版業界からも熱い視線が注がれる。若くして彼は、峯田和伸(銀杏BOYZ)や、宮藤官九郎、リリー・フランキーなどと点で結ばれる一人に昇格した。

 “若い男”は、明日の事など考えるな!
 そう訴えているような激しい歌い方をする黒猫チェルシー。黒猫チェルシーの実態は、今現在ライブに行かないと分からない。彼らのパフォーマンスは決して今風ではなく、渡辺の歌い方は70年代のバンドそのもの。TV露出など、ラクな方向に頼らず、ライブという昔ながらのやり方で勝負しようとしている。多くて200人程度の客の前で、1回、1回声を枯らして歌い、タイトなスケジュールで日本中を駆け巡っている。ノドを潰しながらファンを集める「硬派」バンドは今時代に逆行しているのだ。これと反対に、フェミニン系のバンドが放つ音楽は、ドラマやCMに乗りやすく、すぐ利益に直結する。そんなバンドが“不景気”の今は主流になりつつある。

 少子化が進み、格差が進み、若者は将来を危惧する。そんな中で、好きなロックをやって、仲間がいてさらに「やりたい事が多すぎる!」などという黒猫チェルシーは、とにかく魅力的だ。ありのままの音楽がカッコよすぎて何もいらないから、なにかに便乗して売れてほしくないものだ。(コアラみどり)

写真(2nd Mini Album 『All de Fashion(オール・ド・ファッション)』インストア・ライブ見たさに、わざわざタワレコで買った)

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