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オヤジギャグを言うなら極めてみないか? 前編

 使い方によっては、聞き手に苦痛のみしか与えない言葉がある。お父さん世代が使うギャグ…オヤジギャグだ。全てがハマると場の空気を和ませるが、使い方を間違えると周囲の人にダメージを残し、本人もダメージを受けてしまう危険なブツだ。
 本人が間違いに気付くならまだ許せるが、オヤジギャグが不発なのに気付かないタイプが何より厄介といえよう。会社の上下関係が絡むと無下にもできないので非常に面倒臭い。あなたが面倒臭い人になっていないかどうかをチェックしてみよう。

 1.あなたがオヤジギャグを言っても「許されるキャラクター」かどうか?
 普段、ギャグを言わない人がいきなりボソッとかましても驚かれるだけなので、ギャグを放つ環境作りが必要である。良い農作物を作るには、土作りが重要になるように、オヤジギャグという実りのある作物を育てるには、事前に周囲へ働きかける「土作り」のような行動が求められる。オヤジギャグを言う前から勝負が始まっていることは忘れずに。

 2.言いたいのはわかるが、まだ早い! こらえろ!
 オヤジギャグが不発に終わるケースとして、タイミングを間違うというのがある。人の心理に影響を与える破壊力のあるコトバだからこそ、使い方は大切にしよう。チャンスを間違わないように。

 3.オヤジギャグを高スペックにするために練習しろ!
 何でも話し合える家族や友人にお願いをして、オヤジギャグのレベルを厳しくチェックしてもらおう。お笑い芸人じゃないから必要は無いと考えてはいけない。オヤジギャグを放つことで迷惑を受ける人がいる可能性があることを考えると、責任があるのだ。

 4.オヤジギャグを多面的に考えろ!
 目線に気を付ける目配り、会話の流れを聞き逃さない聴き配り、場の空気をわきまえる気配り、顔の表情に気を付ける顔配り、声のトーンにも気を付ける声配り…オヤジギャグを言うことに神経を使うのではなく、あらゆることに耳を澄まし、魔法の瞬間をつかまえよう。  
 あなたがオヤジギャグを言った時に相手が心から笑ってくれた、和んでくれたというのが最高の報酬となる。

(後編へ続く)

※綺堂 佑(山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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