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ナイガイ流花見ガイド

 東京で桜が開花した。寒い日が続いたためゆっくり咲き、今週末が見ごろという。満開直前! ナイガイ流花見ガイドをお届けしよう。

■名園で名花をめでる
 六義園(文京区)の枝垂桜が有名。5代将軍・綱吉の側用人であり、黄門様のライバルだった柳沢吉安の下屋敷を公園にしたもの。園内の枝垂桜は都内の庭園では随一の評判が高い。この期間だけ限定で午後9時まで開園されており、ライトアップされた夜桜の幻想的な風景を楽しむことができる。

■ホテルでリッチに
 この時期、都内のホテルではさまざまな花見プランが用意され、ちょっとリッチなお花見を体験できる。
 グランドプリンスホテル高輪(港区高輪3-13-1)は、庭園内の19種232本の桜を楽しむさまざまなプランをそろえている。庭園を望むガーデンビューの部屋では、ステイプランやデイプランが用意され、桜をめでながら室内で食事ができる。
 この時期にだけ特設される「グランカフェ・パテオ・ガーデン」の芝生席が楽しい。桜を望むオーエリアでピクニック気分が味わえる。

■レストランでのんびりと
 八芳園(港区白金台1-1-1)のガーデンテラスがお勧め。見事な日本庭園に咲く桜を見ながらの食事は、都会の喧騒を忘れさせてくれる。庭園内の桜を観賞した後、宴会場でのランチプランやディナープランが楽しめる。

■屋形船から見る桜は格別
 屋形船でてんぷらに舌鼓をうちながら隅田川の桜を楽しむ。川面から眺める桜もまた風流。浜松町を出発する屋形船「辰金」(港区芝1-1-1)では、15の橋をくぐる往復2時間の花見宴会コースを提供。自慢は江戸前アナゴの天ぷら。桜がいざなう、ほろ酔い気分で江戸情緒を満喫できる。

■空から眺める古都の桜
 上空から東京〜古都の桜を楽しんではいかが? エクセル航空のヘリコプタークルージングでは5日まで、千葉・浦安ヘリポートを飛び立ち、東京タワー〜横浜みなとみらい〜江ノ島〜鎌倉などをめぐる約45分間の空の旅を企画中。古都鎌倉の桜を上空から眺められる。乗り合いなら1人3万円だ。

■屋台で楽しもう
 花見のメッカ靖国神社で、もう一つの楽しみは屋台の味。3月下旬からの桜祭りでは100台を越す屋台がひしめき合い味を競う。屋台では珍しい鮎の塩焼きや海鮮串焼きがおいしい。ツマミにつられて酒を飲み過ぎないように…。

■お弁当を届けてもらおう
 千鳥が淵や西早稲田の神田川沿いの緑地などのほかに、見事な桜を楽しめる場所が増えている。戦後行政が行なった桜の植樹が育ち、ちょうど見ごろになっている。名もない近所の公園で意外なほど見事な桜に驚くこともしばしば。
 しかし、レストランはおろか屋台もない。便利なのは宅配弁当だ。数がそろえば花見の場所まで届けてくれる。

○うんちく予習
≪花見の歴史≫
 花見の起源は奈良時代の貴族の行事といわれるが、この当時の花は梅で、平安時代になって桜へと変わった。812(弘仁3)年に嵯峨天皇が神泉苑で花宴を催したのが記録に残る最初の桜の花見だといわれている。831(天長8)年から場所は宮中に移り、天皇主催の定例行事として取り入れられた。
 庶民の間に広まったのは江戸時代。8代将軍・徳川吉宗が江戸の各地に桜を植え、花見を奨励したことによる。飛鳥山は吉宗の創建による日本最初の公園で、桜の名所だった。
《ソメイヨシノの由来》
 江戸時代末期から明治時代初期にかけ、植木職人や造園家が集住していた染井村(現在の豊島区駒込付近)で彼らの手によって育成された。
 エドヒガンと山桜の雑種が起源である。葉が出る前に花が咲き、色は咲き始めが鮮やかなピンク色。満開に近くなると白に近づく。
 その華やかさが好まれ、明治以来、また第2次世界大戦後も全国的に植樹された。現在、全国で最も一般的な桜で、気象庁が発表する開花予想もこの種の桜を基準にしている。成長は早いが寿命が短く、60年前後といわれる。

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