◇今週のこの1枚◇エイドリアン・シャーウッド「SHERWOOD AT THE CONTROLS VOLUME 1:1979・1984」(2015/On-U Sound Records)
次々と私の好きな人達のリリースが続いてる。エイドリアン・シャーウッドはミュージシャンというよりミキサーであり、レゲエやダブを広めた人かな。今も現役なのが嬉しいですね。
ポスト・パンクの人達と深い関わりがあり、本作品に収められてるポップ・グループのマーク・スチュアートとはエイドリアンが17才ぐらいで、マークが14才ぐらいからの付き合いで、それから人脈が共に広がっていったのがわかります。クラッシュやパブリック・イメージ・リミテッドとも共演してます。バンドのサウンドをメンバーの一員として演出してるので、共演が1番近いニュアンスかな。
この作品で興味深いのが1979年〜1984年までのオムニバス・アルバムであることですね。まだ試行錯誤の途中で、機材もアナログからデジタルに移行しようとしてる時代で、ほとんど手作業によるミックスだったと思います。イギリスの音楽も大きな変革期の時代ですね。全体を通してベースの存在感は素晴らしいです。
様々なジャンルのバンドをサウンド・プロデュースしてますが、まさしくこの時代が始まりで、ワクワクしながらバンドをビックリさせてた頃だと思います。最後にスリッツとの共演が観れたのがラッキーでした。ボーカルのアリ・アップが最後だったしね。
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