はてな匿名ダイアリー『なんで女みたいな男が好きなんだろう?』(http://anond.hatelabo.jp/20100924015559)というエントリーには、もっと深い世界が描かれている。投稿者は10代〜20代前半と思しき若い女性だ。
「小学校時代の大親友の一人が男子だったんだけど、その子は普段男子とまるで口利かない子だった。(中略)本当に同性の感じ。で、その男子が可愛い女子たちに囲まれてても、他の男子が嫉妬して苦い顔をするようなことも無かった。先天的には男なんだけど、後天的な部分が女として認知されてる感じ。クラス全員に。それはもうナチュラルに。(中略)そしてとにかくその男子は女子たちにものすごく好かれてた。引っ張りだこって感じだった。私も好きだったし」
投稿者は恋愛感情はなかったとも言う。しかし、ただの女の子であったら、こんなエントリーはわざわざ書かないはずだ。つまり、女性的なのに男だから、この男子は「引っ張りだこ」だったのだ。また他の男子が、その男子の「ハーレム状態」に嫉妬することもなかったという。
恋愛感情もなしにほとんど女子である男子が、おちんちんが付いているという理由だけで人気者になっている。これは一体なんなのだろう? 日本ではごく自然な光景にも思えるが、よく考えてみると不可解だ。
■なぜ女っぽい男はモテる?
もちろんジャニーズの例のように、女性的な男性が性的な対象になることも多い。また、女きょうだいの中で揉まれた男性はモテるとも言われる。もしかすると日本の女性は、女性の要素を併せ持つ男性が純粋に好きで、そういう男性に興味を持ったり仲良くなる確率が高く、そこから恋愛感情に発展するというケースが多いということなのかも知れない。つまり、男子が女子っぽさを持つと、「きっかけ」が増え、恋愛のチャンスも増えるということだ。
とにかく日本女性の「女っぽい男」好きは筋金入りだ。1200年も前の色男、在原業平も出世は叶わず、男社会ではうだつが上がらなかったのだが、身のこなしが優雅で麗しく、当時の女性文化である「かな文字」を操ることに関しては天下一品で、多くの名歌を詠んだ女性的な男だったと言われている。もしかすると3高やイケメンよりも、女性的であることがモテへの近道かも知れない。非モテ脱出を目指す男子諸君は、女性文化を積極的に吸収し、女子力アップにまい進しよう。(ikoishy)
【参照】非モテタイムズ
http://himo2.jp/