09年度王者の中山功太が、その典型例。優勝した年は、地元・大阪の帯番組のレギュラー、出演舞台が順調で、月収600万円になった。しかし、相次ぐ東京からのオファーを断らざるを得ず、東京進出をはたした翌10年には、すでに賞味期限切れ。東西で、仕事がなくなった。週5でアルバイトをして、12年には芸人引退宣言。芸人月収が22円になったこともある。15年には、『第3回 歌ネタ王決定戦』でCOWCOWと同点優勝をはたしたが、ドン底生活から脱出できず。今は家賃4万9,000円、5.5畳の部屋に住むことで東京にしがみつき、週5で薬剤助手のバイトをしている。
14年に満票優勝したやまもとまさみは、優勝前から2児のパパ。家族を養うために、電気製品の実演販売、大工、美白美容液の販売と3つのバイトを掛け持ちし、月収50万円を手にしていた。優勝後、一時的には芸人収入が増えたが、フリートークが苦手な一面が仇となり、あっという間に下降線。現在は、アプリ会社で働きながら、細々と芸人を続けている。
39歳の三浦マイルドは、13年のチャンピオン。今年は、2度目の優勝を逃した。前回の優勝を機に、およそ7年間勤めていた伊藤ハム近鉄百貨店阿倍野店のバイトをやめ、芸人月収が60万円にまで跳ね上がった。しかし、現在は5万円前後。芸歴17年で、家賃16万5,000円の4LDKの部屋を芸人4人でシェアしている。消費者金融に数十万円の借金があり、生活は依然として苦しい。週に3回、時給1,000円の居酒屋でバイトをしている。昨春には、環境を変える意味で15kgのダイエットに成功したが、生活は上向きになっていない。
初年度の02年に優勝しただいたひかるは、昨年、乳がんになった。05年のほっしゃん。は同じく昨年、芸人引退宣言・即撤回で世間を騒がせた。大会史上唯一、07年&08年で2連覇を達成したなだぎ武は15年、22歳年下のグラビアアイドル・萌木七海との真剣交際が取り沙汰されたが、女性側の売名行為ではないかとウワサされた。
歴代13人の王者で、テレビタレントとして成功したのは、06年の博多華丸だけ。“R-1”王者の前途は多難。アキラ100%も、100%安心できない!?