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元メジャーリーガー大家友和主宰チームがセンバツ甲子園出場校にユースチーム創設

 日本人メジャーリーガーとしては、野茂英雄に次ぐ51勝を挙げた前横浜(現DeNA)の大家友和(35)がゼネラルマネージャーを務める社会人野球チーム、OBC(大家ベースボールクラブ)高島が、今春の「第84回センバツ高校野球大会」(3月21日開幕)に出場する神村学園高(鹿児島県いちき串木野市)にユースチームを創設することが分かった。

 OBC高島は05年10月に当時、メジャーリーガーだった大家が滋賀県高島市を拠点に設立。プロ野球を目指す選手にチャンスを与える目的で結成された同チームは、08、09年には「全日本クラブ選手権」に出場。09年にはベスト4入りを果たし、同年には「日本選手権」にも初出場した。

 かたや、神村学園高の硬式野球部は05年春のセンバツ初出場で、いきなり準優勝。07年には夏の甲子園に初出場。今春のセンバツは通算3度目の甲子園出場となる強豪校だ。神村学園高は1回戦で21世紀枠にて被災地から出場する石巻工(宮城)と対戦する。

 この4月に、OBC高島が創設するユースチームは、この硬式野球部とは別で、同高の通信制に発足するもの。高校で野球を志しながらも、事情があって断念した選手などにも編入、転入といった形で門戸を開く。

 通信制といえば、このセンバツに地球環境高(長野)が通信制としての初出場を果たす。だが、神村学園高通信制の野球部は、日本高校野球連盟(高野連)には加盟せず、直接プロを目指すシステム。現行ルールでは、元プロが高野連認定の講習会で指導するような例外的な場合を除き、高野連加盟チームの部員は元プロらの指導を受けることを原則禁止されている。しかし、高野連に加盟していなければ、元プロらによるコーチングに制約はない。OBC高島にはプロで選手、コーチ経験があるコーチも在籍しており、彼らから直接指導を受けることができる。

 同野球部が練習で用いるのは金属バットではなく、大学や社会人、プロが使う木製バットで、あくまでもプロ志向。また、高校生でもチームの一員として、社会人野球の頂点を争う都市対抗への出場は可能。実力さえあれば、社会人野球でプレーするチャンスもある。

 練習はOBC高島同様、高島市の今津スタジアムを使用。学習は練習場近くの学習センターか、OBC高島寮で行う。単位さえ取得できれば、全日制普通高校相当の卒業資格が得られる。

 神村裕之校長(52)は「野武士軍団を作りたいんですよ。何らかの理由で野球をやめてしまった人も新たな夢に挑戦してメジャーに行ってほしい。甲子園に出られなくても人生の敗北者ではない。埋もれた才能を発掘できれば」と語っている
(落合一郎)

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