第2試合では、渡辺桃とスターダム創設メンバーで現在はシードリング所属の高橋奈七永が対戦。奈七永は6年ぶりの古巣参戦。スターダム最後の試合も桃との試合だった。
笑顔で入場した奈七永に対して、桃は緊張した表情で入場し、かつての先輩の前に対峙した。試合は桃が仕掛ける形で、張り手合戦から髪のつかみ合いといったいきなり荒れた展開に。桃の蹴りを奈七永は笑顔で受ける。
奈七永優位の中、ペースを掴みたい桃はドロップキックを連打していくが、奈七永はヘッドバットを浴びせると躊躇なく顔面を蹴り上げる。しかし、桃も気持ちでは負けず、成長した姿を見せつけるかのように蹴りからエルボーを連打。チキンウィングフェイスロックで奈七永が苦悶の表情を浮かべる場面も見られた。
桃はトップロープから蒼魔刀を決めるもカウントは2。ここから桃と奈七永は一進一退の攻防を繰り広げる。カウント2の連続に拍手が止まらない武道館。最後は粘る桃を奈七永がワンセコンドEXでカウント3。試合後、奈七永は桃に握手を求めたが拒否。ノーコメントで控室へ。
コメントブースで、奈七永は「スターダム10周年、私なりに盛大にお祝いさせていただきました。渡辺桃を目覚めさせること?それが私の課題だったと思うんですけど、前回、シードリングでタッグで当たった時よりも数倍良かったですね。出し惜しみすんなって!もっともっと生きたくて輝きたくてやってんだろプロレスを!だったら、その瞬間瞬間を無駄にせずに100%、200%、1000%…パッションを出し続けなきゃダメですよ。プロレスラーなんだから。今日はいい蹴りももらったし、私的には満足よ。満足だけど、せっかく売りに来た喧嘩、これで終わっちゃうのか?どうなるか分からないけど、この結果に納得いかない奴いるのかな?いないのかな?私関係ないと思うのかな?プロレスラーとして次向かって来る奴がいるのを願います」とスターダムとの対抗戦継続を熱望した。
◆スターダム◆
『スターダム10周年記念~ひな祭り ALLSTAR DREAM CINDERELLA~』
2021年3月3日
東京・日本武道館
観衆 3318人(満員= コロナ対策限定人数)
▼10周年特別試合(30分1本勝負)
●渡辺桃(10分21秒 片エビ固め)高橋奈七永○
※ワンセコンドEX
(どら増田)