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ツアー会社が力を入れる花粉症向け「避粉地旅行」

 大人の約40%、子供の30%余が苦しんでいるといわれる花粉症。ある試算では花粉症による経済損失は、何と5000億円にも上るという。医療費が国の財政を圧迫するだけでなく、目のかゆみやダラダラと流れ続ける鼻水、くしゃみや頭痛が集中力や思考力をそぎ、仕事の効率が下がることで労働生産性が低下するからだ。

 いまだ決定打を欠く花粉症の治療法だが、中にはユニークなものもある。週末を利用した『避粉地ツアー』と呼ばれるものだ。花粉症の原因で最も多い「スギ」は、特に東北地方と九州に多い。一方、「ヒノキ」は北海道と沖縄を除く各地に植林されているが、東北から関東、北陸は比較的少なく、東海地方から西に多くなっている。

 こうしたことから考えると「避粉地」に最適なのは北海道と沖縄、そして、花粉が飛んで来ない奄美大島などの離島だ。
 「ツアー候補地に最初に手を挙げたのが、長崎県平戸市内の的山大島という離島で、2008年から実施されました。関東というくくりなら八丈島。アクセスは飛行機で羽田から直行便で50分、船で東京から約11時間、夜出発し朝着くという便です。小笠原諸島も花粉なしの生活ができますが、同島へのアクセスは、船で24時間の船旅ですから週末だけではちょっとムリかもしれません。沖縄本島を週末旅行1泊2日で回るのもいいでしょう。北海道や沖縄は経験済みという人も多いでしょうから、奄美大島、あるいは海外でも近場の台湾や香港ツアーはどうでしょう。台湾は東京からなら約3時間半、福岡からなら約2時間半で行けます」(旅行ライター)

 花粉の飛散時期は地域により差があるが、おおむね2月後半〜4月後半はスギ花粉、4月前半から6月後半はヒノキ花粉が多いといわれる。この時期に“花粉休み”が取れるようにして『避粉地ツアー』ができれば、5000億円の損失も一挙に挽回できるかも?

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