まず、おぼっちゃまの王道を行くのが幅広い演技力を持つ加瀬亮だ。加瀬の父親は、機械やエネルギーの分野などで全世界にビジネスを展開する総合商社「双日」の会長である。ちなみに、2016年の双日の売上高は4兆円。加瀬自身も、大学は中央大学商学部に進学しており、長男であることからも、将来は父の会社にという思いもあっただろう。しかし、結局は役者の道を歩むことを決意し、大学は中退している。
男性では、三代目J Soul Brothersの岩田剛典も御曹司だ。父親は創業90年の靴メーカー「マドラス株式会社」の社長で、従業員は600人(グループ会社含む)を抱える。実家はもちろん広い庭付きの豪邸で、岩田も中学から慶應に通うサラブレッド。慶應義塾大学卒業後は大手企業に入社予定だったが、本人はダンスの道に進みたいと内定を辞退。その時、母親は泣いてすがったというが、今のポジションを獲得するためには、必要な決断であったに違いない。
アモーレでお馴染みの平愛梨も、お金持ち一家に育った一人。父親は建築関係の社長で、なんと、家は持ち家と別荘を含めて6軒もあるという。また、兄は海外でコーディネーターとして働いており、現在は、あのビバリーヒルズに住んでいる。これもお金持ちがゆえ、教育にお金がかけられた結果なのかもしれない。
海外といえば、日本人の父とアメリカ人の母を持つシンガーソングライターのアンジェラ・アキの父親は、英会話教室「イーオン」の代表取締役会長兼社長だ。父親は徳島で英語教室をオープンさせ、一代でイーオンをここまで有名にした。アンジェラも37歳にして音楽大学に通っており、道を自ら切り開く精神力の強さは父親譲りだ。
彼らが今活躍しているのは、彼ら自身の力であることは間違いない。だが、少なくとも裕福な家庭で生まれたことは、彼らの活躍の後押しとなっている。