古坂大魔王は1973年生まれの44歳。芸歴は実に20年以上であり、苦労人として知られる。
「古坂は、ウッチャンナンチャンやバカリズムを輩出した日本映画学校へ進学しますが間もなく中退。同級生の小島忍、村島亮とお笑いトリオ『底抜けAIR-LINE』を結成します。『タモリの超ボキャブラ天国』(フジテレビ系)の出演などで人気を博しますが、人気絶頂期に村島が脱退。その後はテクノミュージックに傾倒し、一時期は芸人を休業して音楽活動に専念していたこともあります。『マネーの虎』(日本テレビ系)で、音楽での海外進出をプレゼンするも、プランの甘さから猛批判を受けたこともありますね」(放送作家)
だが、古坂の実力は芸人間で高く評価されていた。爆笑問題の田中裕二や、くりぃむしちゅーの上田晋也など、彼を評価する人間は多い。
「なかなか売れなかったのは、芸人としてのプライドの高さがあるようですね。学園祭で『つまらない』と野次られると、『じゃあ、お前が今すぐ面白いことを言ってみろよ』と帰したり、居酒屋で騒ぐ大学生に『プロの前ではしゃぐな』と激怒したエピソードがありますね。しかし、古坂は相手のキャラクターの特性をきっちりと見抜く観察眼に優れているともいわれています。ピコ太郎などまさにその最たる例でしょう」(前出・同)
悲願のブレイクを果たし、さらには家庭を持った古坂大魔王の躍進はまだまだ続きそうだ。