「鬼滅の刃」最新作の興収がどこまで伸びるか注目されている中、その裏で大爆死してしまったアニメ映画が8月15日公開の「ChaO」。公開3日間で動員約1万人、興行収入約1500万円という大コケぶりで、逆の意味で今、話題になっている。
同作はアンデルセン童話の「人魚姫」をベースにしたオリジナルストーリー。過去に「鉄コン筋クリート」「海獣の子供」「映画 えんとつ町のプペル」などを生み出してきた「STUDIO4℃」が制作し、制作期間7年、総作画数10万枚という超力作。人気俳優の鈴鹿央士と山田杏奈がメインキャストの声を演じ、主題歌は倖田來未が担当。「2025年アヌシー国際アニメーション映画祭」の長編コンペティション部門で、準グランプリに相当する審査員賞を受賞している。
これだけの作品であればヒットしそうなものだが、301館という結構な規模の公開館数だったものの、観客が少なく、すでに多くの映画館で1日1回の上映になったり、打ち切りになったりという状態。
「その理由については映画ファンの間でいろいろと語られています。公開時期が『鬼滅の刃』や『ジュラシック・パーク』という人気シリーズ作と重なったこと、公開館数が多すぎたこと、宣伝不足などが指摘されるとともに、キャラクターデザインが独特すぎる、声優が下手、絵柄がトガっているのに内容が平凡などの意見が見受けられます。特にキャラデザは不評のようですね」(情報誌ライター)
歴史的大爆死として話題になっているが、一方でクオリティーが高いと評価する人もいる。いずれにせよ、興味のある人は上映しているうちに見に行くのもありだろう。