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ロッテ・澤村、古巣巨人・原監督と笑顔で談笑? 対戦前に自ら挨拶へ、もう1人のOBは気合が空回りか

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澤村拓一(写真は巨人時代)

 敵地・ZOZOマリンで「巨人デー」。試合の明暗を分けたシーンが「巨人対巨人」になって、坂本勇人がNPB史上初となるショートでの通算2000試合出場を果たした。

 この千葉ロッテ対巨人の試合(5月31日)は、前日から興味深い情報も飛び交っていた。

 「原辰徳監督は坂本が『遊撃手2000試合出場』のメモリアルを迎えることを聞かされていたようです。昨秋キャンプの時点から、坂本をショートからコンバートさせるか否かが話し合われてきました。坂本が『ショートで再スタートしたい』と決め、その後、チームスタッフが調べたら、史上初となることが分かり、現場首脳陣に報告しました」(球界関係者)

 「記録達成のために坂本を起用してきたわけではない」と言うが、陰ながら見守ってきたのだろう。

 >>巨人・鈴木、死球打者への牽制球にファン激怒「許せない」 ロッテ戦終盤の一場面が物議、敵ベンチに問題アリと指摘も<<

 一方、千葉ロッテは昨季から「水曜日は負けない」の13連勝中。その水曜日の先発マウンドに送られたのは、C.C.メルセデス。偶然とは言え、昨季まで同じユニフォームを着ていた元同僚との対戦がメモリアルゲームにぶつかるとは、フシギなものである。

 「シーシー(メルセデス)はちょっと力が入りすぎていたね。初回のマウンドは球速がいつも以上に出ていました」(スポーツ紙記者)

 この点は吉井理人監督も、「勝手に気合を入れ過ぎたのかな。気持ちは分かるけど」と指摘していた。

 また、決勝打となる岡本和真の2ラン、ダメ押しとなった中田翔のソロアーチを献上したのも、元巨人・澤村拓一だった。

 「澤村は巨人最終年の2020年、三軍まで経験しています。不振の原因は精神的なものだったので、古巣に対する闘争心は最も強かったはずです」(前出・同)

 しかし、前日30日の試合前だった。ビジターチームの巨人が練習を始めた午後3時過ぎ、澤村はわざわざグラウンドに出て来て、原監督に挨拶をしていた。

 試合前、移籍選手が旧在籍チーム側に挨拶に行くのはよくある光景。社交辞令で本当に挨拶をするだけの選手もいれば、切り替えて次に進もうとしている選手の挨拶を歓迎しない首脳陣も見たことがある。

 原監督と澤村の談笑はそのどちらでもなかった。

 「千葉ロッテの雰囲気も影響していると思います。こちらも日替わり打線で、中堅や若手を入れ替えながら戦っていますが、足の引っ張り合いはしていません。お互いを尊重し合っているし、ベンチスタートとなった側はスタメンで出る選手を応援しています」

 パ・リーグ出身のプロ野球解説者がそう言う。

 解雇、放出などのつらい思いをすれば、感情的になってしまうものだ。

 「ひと昔前、移籍後に活躍されたら困ると考え、トレードに消極的なチームも少なくありませんでした。今は違います。移籍先で活躍してくれたらと考える監督、コーチも多くなりました。トレードにしても、本当に必要だと思って相手球団に申し込んできます」(前出・同)

 セ・パ交流戦が導入されたのは、2005年だ。当時はリーグが異なるチーム同士の対戦に新鮮味があったが、それはもう期待できなくなった。しかし、移籍選手が旧交を温め、試合を通じて近況報告がされる機会ともなったようだ。(スポーツライター・飯山満)

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