試合は4選手ともに普段と変わらぬ試合スタイルを公開したことにより、横浜アリーナという大会場でも大いに盛り上げていた。最後は久々の日本マット凱旋となったジャングルがジャングルバスターで夏を仕留めている。
試合後、叫女は「長らく時間がかかってしまいました。約2年4か月ぶりに日本で復帰することができました。こんなに大舞台で自分の日本復帰戦を組んでいただけるということは光栄です。そこで勝利も上げることができて、本当にこんなに幸せなことはないし、隣にいてくれたサオリ、そして対戦相手の夏さん、雪妃さん、本当にまずは感謝したいと思います。本当にありがとうございます。私はアメリカでも試合をしてたんですけど、自分が日本を留守にしている間、女子プロレス界で結構いろんな動きがありました。直接見たわけじゃないんですけど、私が尊敬するKAIRIさんがIWGP女子のベルトを巻いたっていうことはアメリカで耳に入ってきまして。ここはどこのリングですか?プロレスリング・ノアのリングですよ。ノアさんと言えばGHCだと思うんですよね。GHC女子があってもいいんじゃないですかと私は思いました。どうですかね?本当にそのベルトができるのであれば、私はいの一番に立候補したいし、その時には対角にまたいるのかなと思うし。GHC、グローバル・オナード・クラウン。グローバル……ワールドワイドな私にピッタリだと思うんで。まずは初代を巻きたいな、なんてそんなことを思ってますけど。どうですか?」とGHC女子王座の創設を提案。
夏は「海外見てもそうだし、日本国内見てもそうですけど、結局今の時代の流れは、やっぱり女の力だと思うんですよね。ノアさんもやっと今日それに気づいてくれたということでね。さっき言った通り、女子の王座、ベルト戦、ノアさんであってもいいと思うし。結局ね、今はこうやって女子プロレスがちょっと再燃してきましたけど、女子プロレスはスターダムだけじゃないんですよ。うちらみたいな女ひとりで戦っている、そういう選手もいっぱいいるんで。こうやってノアさんがそこに目をつけてくれたことは凄い嬉しいことだし、そういう流れがどんどんこれから国内に広がって行くきっかけの日になったんじゃないかなと思います」とこれに賛同した。
雪妃は「今日参戦させてもらった4人ともフリーランス。1人1人で自立して頑張っている系女子なんですけど、日本の女子プロレスラーは何百人いると思ってんだと。そのうちの4人が今日上がらせてもらっただけで。ノアさんという団体に初めて女子として上がらせてもらって。多分、女子を見たことないお客様もこれをきっかけに、『ついでに女子も見るか』という気分だったかもしれないしね。普段から女子プロレスを見てる方だったかもしれないけど、こうやって女子を見てもらうきっかけができたのは凄い嬉しいし。頑張って行こうぜと思っております」と話すと、安納は「私はですね、今日夢が叶いました。今日は私のプロレスラー人生の夢だった、何千人の前に立つという夢が達成できたんですけど、やっぱ1回立つともっともっととなっちゃいましたね。私。もっともっと出たいし、もっともっと何千人、何万人の人の前に立ちたいなと思いますので。その時はまた立ちます。また皆さんと上がれるかわからないけど」とノアマット継続参戦を宣言。
最後に夏が「ノアさん、寂しくなったらまた呼んでください」と言って切り上げたが、果たして彼女たちの声はノア首脳陣に届くのか?
◆プロレスリング・ノア◆
『GREAT MUTA FINAL “BYE-BYE”』
2023年1月22日
神奈川・横浜アリーナ
観衆 8433人
▼Who is the valkyrie?(30分1本勝負)
○ジャングル叫女&安納サオリ(13分46秒 片エビ固め)雪妃真矢&夏すみれ●
※ジャングルバスター
(どら増田 / 写真©︎NOAH)