前日まで「1勝3敗」の正代はこの日、同じく「1勝3敗」の平幕・琴ノ若と対戦。前日まで3連敗中の正代は立ち合いすぐにもろ差しを狙う。しかし、両腕をおっつけた琴ノ若に難なく封じられると、逆に下から突き上げるような攻めを食らい土俵外へ押し出された。
取組時間わずか4秒ほどで完敗を喫した正代だったが、取組後は特に表情を変えないまま淡々と一礼を行う。また、その後花道を下がる際もうつむき加減で無表情とほとんど感情をあらわにすることはなかった。
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この正代の姿に、ネット上では「今日の正代、取組中もその後も覇気が全く無いな」、「闘争心が全く感じられなくて腹立つ、アンタ勝つ気あんの?」、「格下相手に成すすべなく無様に負けたことを何とも思わないのか」、「早くも負け越し濃厚になってきてるのに危機感無さ過ぎるだろ」といった批判が多数寄せられた。
無気力すぎると憤るファンの声が集まる中、一部からは場所前の故障が影響しているのではという指摘も上がっている。正代は先月31日に「(右足親指が)巻き爪状態」、「けっこう腫れていて、化膿しているんですよ」と右足親指に負傷を抱えていることを明かしたと複数メディアが報道。その後9月6日に「最初は指に力を入れるのが怖かったけど、今では腫れもなくなってきて痛みもない」と回復をアピールしたことが伝えられたが、ネット上には「治ったアピールは嘘で実はまだ治ってなかったりして…」、「怪我は回復したけど、この間満足に稽古できなかったことが響いてる可能性もありそう」といった意見も散見される。
取組後の報道では、相撲協会・八角理事長(元横綱・北勝海)も「闘志をむき出しにしてほしい。体が全然動いていない。動かすのは気力ですから」と苦言を呈していることも伝えられた正代。「1勝4敗」から巻き返し「10勝5敗」まで持ち直した先場所のような奮起を見せることはできるだろうか。
文 / 柴田雅人