池上氏の選挙特番は、候補者のユニークなプロフィールの紹介を始め、候補者本人や政界の関係者に鋭い質問を投げかけることで知られ、その様子は「池上無双」と呼ばれることも。
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2016年の参院選では、自民党から当選した今井絵理子氏が、出身地である沖縄の基地問題に「これから取り組まないといけない問題」といったコメントを行い、池上氏が「立候補して初めて色々考えるようになったのか」と厳しいツッコミを入れる場面も。こうした忖度なしのスリリングな展開が話題となっていたが、最近では人気に陰りが出ている。
池上氏の特番は、かつては民放首位を獲得することもあったが、2021年の衆院選では有働由美子、嵐の櫻井翔のコンビの日テレ系の「zero選挙」がトップとなった。池上氏は、宮根誠司が出演したフジ系の「Live選挙サンデー」と並ぶ同率二位。そこにテレ朝系の「選挙ステーション2021」、爆笑問題の太田光を起用した「選挙の日2021」が続く。
2021年の衆院選開票特番はTBSが最下位となったが、同局は再び太田の起用を決定。前回、太田は大炎上をしただけに、今回は良くも悪くも注目が集まっているのは確かだろう。フジテレビも元大阪府知事、元大阪市長の橋下徹氏がゲスト出演する可能性が高い。こうしたインパクトのある人選に囲まれているだけに、「池上無双」の存在感が薄れているのかもしれない。
さらに、近年ではネット上でも独自の開票特番がオンタイムで放送されるなど、情報を求める層が必ずしもテレビだけを見るとは限らない。今回の参院選以降は3年間に渡り国政選挙が行われない予定だけに、開票特番がどのような結果と反応を生み出すのかは気になるところだ。