生稲は1986年、アイドルグループ・おニャン子クラブの会員番号40番としてデビューしており、おニャン子からは初の議員への立候補となる。
会見の様子を報じた各メディアによると、生稲は結婚、出産、乳がんなどの経験を基に、女性にとって働きやすい環境づくりなどを掲げ、「政治家として全身全霊、国民の皆さまのために働きたいと決意しております」と当選を誓ったという。
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さらに、「メンバーやファンの皆さまにも応援していただいて、おニャン子クラブという名前を汚さないように頑張って当選したい」話し、メンバーの応援演説もありそう。元メンバーの立見里歌からは、長文の激励メールを送られたという。
「定数6の東京選挙区では、6年前に自民党から朝日健太郎氏と中川雅治元環境相が当選したが、今回、中川氏が引退を表明。生稲は中川氏に代わる候補者となった。自民党が全面的にバックアップしているので、当選は確実だろう。当選したら、党の〝顔〟としていきなり重要なポストに起用される可能性もありそうだ」(全国紙の政治部記者)
そこで気になるのが、立候補が決まるまでの舞台裏。
発売中の「週刊文春」(文芸春秋)によると、安倍晋三元首相の側近である世耕弘成党参院幹事長と萩生田光一都連会長が中心となり、候補者探しを行っていたという。
生稲は16年に設置された安倍政権肝いりの「働き方改革実現会議」議員に抜擢。生稲が所属する「プロダクション尾木」の尾木徹社長が、経産省が所管する「日本音楽事業者協会」の会長を務めていたこともあり、当時経産相だった世耕氏が生稲を引き入れたという。
その議員経験があったため、複数いた候補者の中から、生稲に白羽の矢が立てられたというが、どのぐらい票を獲得できるのかが注目される。