地方議員のマスクを巡るトラブルと言えば、大分県臼杵市の若林純一市議会議員のケースがよく知られている。若林氏は2021年9月、議会で申し合わせていたマスクの適正着用を守らず、「鼻出しマスク」姿や場合によっては「ノーマスク」で登場し、辞職勧告決議を受けている。若林氏は「マスクをすると酸素不足で頭が回らない」といった主張を行っている。
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若林氏同様に、同7月には北海道白糠町の福地裕行町会議員も、マスクをせず町議会に出席し発言を禁止されている。福地氏はマスクは「感染防止に効果はない」と持論を展開。後に議会に出る権利を求めて訴訟も起こした。
岡山県赤磐市では2020年11月に行本恭庸市議会議員が、検診で訪れた市の施設でマスク着用を職員から求められた。すると「この若造が」と大声で怒鳴りつけたと報じられている。行本氏は過去にも、職員への威圧的な発言で辞職勧告決議案が可決されたこともある。
マスクを巡るトラブルは国政の場でも起こっている。今年2月には、国会内に設置されたフィットネスジム「国会健康センター」で、マスク着用の義務を守らない議員がいることが問題に。マスク着用を徹底するように通達が出たことも。この件は、名指しこそされていないが、マスク着用義務を守らない国会議員が複数名レベルで存在するのだろう。
議員は選挙によって選ばれた代表者であるだけに、やはりルールに定められているならばマスク着用はすべきと言えるだろう。