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大相撲、大関・正代に陸奥親方から厳しい指摘「強く当たらないと」 本人は自覚も対策はせず?

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 17日に行われた大相撲5月場所10日目。今場所7敗目を喫した大関・正代に対する陸奥親方(元大関・霧島)のコメントがネット上で話題となっている。

 前日まで「3勝6敗」の正代はこの日、「4勝5敗」の関脇・若隆景と対戦。立ち合い低く当たってきた若隆景に対し左を差そうとするも、右おっつけを合わされ差せないまま土俵際へ後退。ここで俵に足をかけながら強引な小手投げを狙ったが、不発に終わりそのまま寄り切られた。

 取組終了後、この日NHK中継で解説を務めていた陸奥親方は「正代がもう…(若隆景の当たりを)まともに受けてるだけですから」と、正代は若隆景にいいようにやられていたとバッサリ。続けて、「このおっつけ(を食らって)、全く差せませんよね。差すにはもっと強く当たらないと差せないですよね」と、立ち合いの当たりの弱さが左を差せず劣勢に陥った原因だと指摘した。

 >>大相撲、大関・貴景勝戦で大誤審?「誰1人気付かないのはおかしい」取組中の映像が物議、朝青龍氏も疑問<< 
 
 陸奥親方のコメントを受け、ネット上には「確かに今日は立ち合い全く足が出てなかった」、「若隆景は腰を下げて鋭く当たって向かってきてるのに、それを呑気に胸で受けてたらそりゃ苦しむよね」、「おっつけられた後もほとんど抵抗できてなかったし、そもそもどんな戦略をとるのか考えてなかったんじゃないか」と同調する声が寄せられた。

 一方、「もう言っても無駄だよ、本人何も変える気ないみたいだし」、「この指摘が正代に響けばいいんだが、敗戦の弁を見るにそれは無さそう」、「周囲の意見は聞いてないらしいし、今日の陸奥親方のコメントも多分本人には届かないだろうな…」と、本人の取組後コメントを引き合いに出した諦めの声も多数見られた。

 「角界では立ち合いは低い体勢から相手を両腕で突き上げるように当たるのが基本とされていますが、正代は腰高で両脇を締め胸から当たるスタイルをとっている力士。このスタイルは上体をそらせて相手の圧力をいなせる、腕を差されにくいといったメリットがある一方、立ち遅れると挽回が難しいというリスクもあります。実際、18日の報道によると正代は取組後に応じた取材の中で『立ち合いもそうですけど、立ち合いからの2歩目、3歩目がちょっと思ったように出ない』と、立ち遅れたことが敗戦理由と自己分析したといいますが、その一方で『あとがないので、変に考えることはない』と今場所残り5日間に向けスタイルを変える意向はない旨を語ったことが伝えられています。加えて、正代はこの取材の中で周囲からの叱咤激励をあえて耳に入れていないということも明かしていることから、今回の陸奥親方の指摘は本人には届かないのではとみているファンも少なからずいるようです」(相撲ライター)

 残り5日間は順当に行けば、1横綱・2大関との対戦が予定されている正代。ここから負け無し5連勝で勝ち越し達成は無理と既に諦めてしまっている可能性もゼロではなさそうだ。

文 / 柴田雅人

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